国際通貨基金は、アラブ首長国連邦が中東地域で最大の債務国であると発表する一方で、イランの対外債務は昨年から20億ドル減の189億ドルとなったことを明らかにした。
ファールス通信によると、国際通貨基金は「地域経済の展望」と名付けられた最新のレポートで、2010年の中東地域20カ国の対外債務の規模について調査を行った。同地域の国々の2010年の対外債務の総額は、6790億ドルであると見積もられ、この数字は前年と比べ、320億ドル減であった。2009年には、これらの国々の対外債務の総額は、7110億ドルであると発表されていた。
このレポートによると、イランの対外債務は一年間で20億ドル減少し、2009年の209億ドルから2010年には189億ドルになった。
2006年から今まで、イランの対外債務額は減少傾向にある。イランは、2006年に230億ドルの対外債務があった。
イランは中東地域において、対外債務がさほど多くない国のなかに含まれている。イランの対外債務額は、2010年の中東地域全体の対外債務額のたった2.8パーセントを占めるに過ぎない。
このレポートによると、対外債務の額という観点から見た場合、イランの順位はこの地域で12位に位置しているという。2010年の一位はアラブ首長国連邦で、今年度1270億ドルの対外債務に直面している。
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( 翻訳者:小原智恵 )
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