「ゆりかごから墓場まで勉強が大事」80歳のコジャクさん、読み書き特訓中
2010年11月05日付 Yeni Safak 紙


ビトゥリス県のアフラト郡在住で80歳のメンシュレ・コチャクさんは、高齢にもかかわらず、読み書きを勉強するためにアフラト市民教育センターが開講している授業に通っている。

メンシュレ・コチャクさんはアナトリア通信の記者に対し、勉強に年齢は関係なく、生きている限り勉強することが必要だと述べた。以前からずっと読み書きができるようになることが唯一の望みであったと述べ、毎日かかさず町で開かれる読み書き教室に通っているとした。

コチャクさんは次のように話した。

「80歳で、5人の子どもと13人の孫がいます。読み書きを勉強したいという気持ちになりました、なんとかして習得するつもりです。読み書きができないのは不便です。一人暮らしで、誰に電話することもできません。そのため、この授業に参加して読み書きを勉強したいのです。本や新聞を読んで時間を有効に使いたいのです。このために決心しました、読み書きを学びたいです」。

■ 「勉強は神の命である」

コチャクさんは、勉強は同時に神の命ずる所であり、この点からもこれに従いたいと述べた。社会では、いまだに女の子に勉強させない人が存在すること、特にこうした人々の態度にあきれているとして、次のようにも述べた。

「神が命じているように、ゆりかごから墓場まで勉強することが必要です。知識を得なければなりません。読み書きもそのひとつです。このため、全ての人々がこのことを理解し、子どもたちに勉強させることが必要です。私は常に勉強したいと言う欲求がありました。コーランを詠んだ時もこのように興奮したものでした。昼も夜も『神が私を正しい道に導かれるように』と請いました、そして私がコーランを詠むのを許してくださいました。40歳の時にコーランを詠むことを学びました。現在は文字の読み書きを勉強したいと思っています。神が私の先生にも忍耐を与えますように。この年で勉強するのは大変難しいことです。実際に先生が一番大変な思いをしています。先生がいなければ私たちは勉強できません。」

授業を担当している教師の一人、スメイエ・エリフ・アイドアンさんは、80歳のメンシュレ・コチャクさんと同じ地区に住んでいること、コチャクさんは勉強したいといつも自分に訴えていたと述べた。

アイドアンさんは次のように話した。

「メンシュレおばさんは、数日前から授業に通い始めました。同じ地区に住んでいるため彼女のことは以前から知っています。以前も読み書きを勉強したいとよく言っていました。彼女は高齢にも関わらず大変忍耐強く、努力家です。宿題をきちんとやります。勉強したいという信じられないほどの欲求を持っています。授業は全部で4週間続き、最後に読み書きを勉強した人々は証明書を手にします。学校の授業時間と同じような形で授業を行います。クラスでは基礎の読み書きの技能、一般の算数と生活技能の授業が行われています。」

アフラト市民教育センター長のオゼル・シャーヒン氏は、センターとして読み書き教室を重要視しており、どこで、そして何歳であろうとも読み書きを知らない人にそれを教える努力していると述べた。シャーヒン氏は、目標は全ての国民を読み書きできるようにすることだと付け加えた。

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( 翻訳者:小松裕美子 )
( 記事ID:20603 )