外貨高騰対策で特別チームを設置:外貨の価格上昇を望む一部業界の要望は拒否
2010年11月01日付 Jam-e Jam 紙
イラン中央銀行は先週から、複数の専門チームを立ち上げ、外貨すなわちドルの価格の適正化に向けた調査を始めた。
本紙記者によれば、一昨夜国民に向けて放送された最新のテレビ・ラジオインタビューのなかで、大統領はイラン中央銀行総裁に対し、外貨の価格の適正化・抑制を図るよう命じたことを明らかにしたが、どうやらこの命令はすでに1週間前に発せられたもののようだ。
情報筋がジャーメ・ジャム紙に明かしたところでは、約1週間前、マフムード・バフマニー総裁は大統領と会談し、1ヶ月前の〔為替相場の〕激変以来の〔外貨〕市況、及び最新の国の外貨準備高について報告したという。この会談でアフマディーネジャード氏は、外貨市況の報告を一瞥した上で、ドルの適正価格の確定と、自国通貨の価値を高めるためのドル価値抑制へ向けて、専門作業を開始するよう命じたとされる。
またこの会談で、大統領はドル価上昇を望む輸出業者ら一部団体の要望に対し、明確に反対を表明、この問題は〔政府の〕アジェンダから外された模様だ。
上記の情報筋の話によれば、現在3チームが並行して外貨価格の修正に向けた検討を行っているところだという。この3チームのうち2チームは中央銀行内で、またもう1チームは「経済改革計画作業委員会」の下で活動しているとされる。
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こうした中、経済財政相は現在の我が国でのドル価格について、バランスの取れたものだと指摘した上で、「石油価格の上昇や外貨収入の増加、さらにはドル供給量の増加を考慮すると、この価格が市場で再び下落することも予想される」と語った。
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( 翻訳者:榎本香菜 )
( 記事ID:20630 )