ラーリージャーニー国会議長、ストロー元英外相のイラン招待を否定
2010年11月07日付 Jam-e Jam 紙
国会の広報部は、ラーリージャーニー国会議長が元イギリス外務大臣のジャック・ストロー氏のイラン訪問を招待したとされる報道を否定する内容の声明を発表した。
イラン国営放送報道センターによると、声明はアリー・ラーリージャーニー氏側がストロー元外相のイラン訪問を招待した事実はまったくないと強調したうえで、「このようなメディアの詐欺的行為は、国民の不安をあおるだけであり、責任ある国のメディアはこの種の報道をながす前に、真偽をきちんと確かめるべきである」と指摘する内容となっている。
この声明は、イラン国営通信(IRNA)の記者がロンドンでストロー氏と行ったインタビューの音声ファイルを、同通信社が公表したことを受けて発表されたもので、ストロー氏はそのインタビューのなかで、「自分のところにある招待状は公式のもので、ラーリージャーニー氏からのものである」と語っている。
このようななか、国会の国家安全保障外交政策委員会のボルージェルディー委員長も、ラーリージャーニー氏がストロー氏を招待したとの報道を否定した上で、こうした報道はイギリスの詐欺的行為によるものだと指摘し、「この流言は原理派内の選挙でラーリージャーニーが〔同派の会長職に〕立候補したことと関係がある」と強調した。
メフル通信によると、アラーオッディーン・ボルージェルディー氏は記者団を前に、次のように述べた。「こうした動きは、イギリスによる一種の詐欺的行為であり、イスラーム共和国の基本政策と矛盾するウソにまみれた主張を繰り出すことで、イラン国内で問題を起こしたいと考えているのだ」。
イラン・イギリス友好〔議員〕連盟のホセイン・ネジャーバト会長も、このことに関し、「ジャック・ストロー氏は4ヶ月前から、イラン訪問の申請を在英イラン大使館に提出している」と述べ、さらに「ストロー氏に加え、同国の一部の議員らもイランへの訪問を希望しており、このことは外務省に伝えられている」と加えた。
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( 翻訳者:吉田みずき )
( 記事ID:20646 )