ハーメネイー最高指導者「アーバーン月13日はアメリカの強欲と、革命的青年たちの勇敢さの象徴」
2010年11月04日付 Iran 紙
【政治部】イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイーは、水曜日〔11/3〕の朝、数千人もの生徒たちとの熱気あふれる面会のなかで、アーバーン月13日〔11/4〕は、アメリカの強欲さと、偶像主義体制〔=革命前のシャー体制〕の〔欧米に対する〕従属、〔未来への〕ビジョンに依拠した信仰心の抵抗力、〔革命運動の〕舞台に上がった若者世代の前衛性、そして革命的青年たちの勇敢さと大胆さを象徴する日だと指摘し、「今日、イラン国民はこれまで以上に、強い決意と力強さをもって、高い目標と幸福の頂点へと向かっている。この偉大なる動きの最前列にいる者こそ、若者に他ならない」と強調した。
「世界的抑圧と闘う国民の日」にして「生徒の日」であるアーバーン月13日〔=米大使館占拠事件の記念日〕を目前に控えて開かれたこの面会で、アーヤトッラー・ハーメネイーは、アーバーン月13日をきわめて重要かつ多くの真理・意味を伴った日である指摘し、次のように加えた。
アーバーン月13日は、1343年〔西暦1964年〕、ゴムでイマーム・ホメイニーの〔歴史的〕演説が行われた日でもある。この演説でイマーム・ホメイニーは、アメリカ人の治外法権〔※当時イランに駐留していた米軍関係者の地位を定めた、いわゆる地位協定のこと〕という圧政的法律が当時の議会で可決されたことに対して、抗議の声を上げた。偉大なるイマームは、その後逮捕され、国外追放を余儀なくされたが、イマームが実際に行っていたのは、真理を求める叫びによって、イラン国民の利益と名誉を守ることだったのである。
同氏は、この出来事はアメリカの強欲さと、イラン国民をはじめとする〔世界の〕諸国民に対する抑圧主義諸国の侵略的精神の象徴であると述べ、次のように指摘した。
アメリカは決して他の国々と正常な関係を持とうとはしない。むしろ彼らは、主従関係を欲しており、諸国民の利益の強奪を望んでいるのだ。もしアメリカに対して抵抗しなければ、一国の名誉を踏みにじるまで、侵出を続けるであろう。このことは永遠に、イラン国民、特に若者たちの歴史的記憶のなかに留めておくべきことである。
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アーヤトッラー・ハーメネイーはまた、88年の暴動〔※2009年の大統領選挙後の混乱のこと〕の失敗は、若者たちが〔政治に〕効果的かつ聡明な形で参加していることをはっきりと示す一例であったと評し、「昨年の暴動は、非常に大きなものであり、その裏にどんな危険な陰謀が潜んでいたのか、数年後には明らかになるであろう。いずれにせよ、この暴動は若者たちの〔政治的〕舞台への先駆的参加によって打ち砕かれたのである」。
同氏はさらに、88年の暴動をウラで操っていた主要な舞台監督たちは、複雑な計画を立てて、イランを占領することを目論んでいたと強調し、「このようななか、反乱分子の大部分は、知らぬ間に事件に関与してしまっていたのであり、自らそのことに気づかぬまま、主要な計画者たちの思うツボに乗せられていた。どのようにして、彼らは知らぬ間に敵を利するようなことをしてしまったのか、という問題は、正確な心理学的分析を必要とするものである」と語った。
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( 翻訳者:留置彩加 )
( 記事ID:20658 )