犠牲祭3日目で国内羊は完売、輸入羊、売れ残り
2010年11月18日付 Zaman 紙


犠牲祭3日目、国内ヒツジはほぼ完売。しかし、輸入ヒツジはというと値下げしても買い手がつかない。

犠牲祭の3日目になっても輸入ヒツジは国民にそっぽを向かれている。国内ヒツジは、犠牲祭初日から売れているのに対し、輸入ヒツジは値下げしても買い手が見つからない。

エスキシェヒル出身の犠牲用羊を商うメフメト・ケスキン氏は、オーストリアから400頭のメリノ種ヒツジを買い付け、(イスタンブルの)カスムパシャにあるクルバン(犠牲)市場で売捌こうとした。彼は、アナトリア通信(AA)の記者に対し、売り上げがよくないと語った。

ケスキン氏は、トルコで羊の供給が足りないと、(犠牲祭が始まるので)ヒツジを国外で買い付けたが、これが失敗だったと述べ、次のように語った:

『オーストリアから400頭のヒツジを輸入した。そのうちたった200頭しか売れていない。残りの200頭を売ろうとがんばっている。しかし買い手はいない。値段もギリギリまで下げた。現在ヒツジの値段を400-500TL(22,896-28,620円)にして売っている。ヒツジをトルコに持ってくるのに一頭当たり400TLかかっている。我々は、利益なしでも売ろうとしている

以前は、メリノ種のヒツジは、トルコで600-650TL(34,344-37,206円)で買い手が見つかった。我々は、トルコでこの種のヒツジを得られず、オーストリアで買い付けた。しかしうまくいかなかった。私は飼料も自分で与えている。これから自分の敷地に運び、少し面倒を見て、その後屠ることになるだろう。』

■300頭のヒツジ妊娠

ケスキン氏は、イスタンブルで売るため、300頭の国内ヒツジを連れてきたが、大半が妊娠した、と語った。

ケスキン氏は、連れてきた国内ヒツジの大半が妊娠していることが分かり、売ることをあきらめなくてはならなかったと述べ、「輸入ヒツジと同じくこれらのヒツジも連れて帰らなくちゃいけない。今年の犠牲祭の商いは満足のいく利益が出なかった」と語った。

国内ヒツジの売り手であるメフメト・タヴルデミル氏は、黒海地方からカラヤカ種のヒツジ200頭を連れてきたが、売れ残りはたった20頭だと語った。

タヴルデミル氏は、国民は輸入ヒツジを買わず、国内種を好むと述べ、そのため(自分はそのことを知っているため)商売が順調だと語った。タヴルデミル氏は、売れ残っているヒツジも今日中には売れるだろうと予想していて、「初日550-500TL(28,620-31,482円)くらいだったヒツジの値段が、今では350TL(20,034円)にまで値下げした。ヒツジを売らずに故郷に戻れない」と述べた。

■何が何でも国内ヒツジ

ヒツジを買うためカスムパシャにやってきたフェルハン・シェンヤイさんは、クルバン市場を一通り見たが、輸入ヒツジはいやだ、と語った。

シェンヤイさんは、輸入ヒツジは毛並みが悪くしっくりこないと言い、『このヒツジは国内のものとは違うのだ。気に入らなかった。値段がいくら下がっても輸入ヒツジは買わないだろう』と述べた。

■国内牛は初日から売れている

シリヴリで牛を飼育しているムラト・オズカン氏は、販売所に32頭の国内牛を持ち込み、そのうち31頭を売ったと述べた。

オズカン氏は、国内牛は初日から売れていると述べ、以下のように語った:

「犠牲牛は、大きいもので6-7千TL(343,446-400,687円)、小さいものだと3千500TL(200,343円)くらいから買い手が見つかる。国民は、ウルグアイから輸入した犠牲牛ではなく国内のものを好む。今年は儲かった。売れ残っている犠牲牛も最後には大特価で売るだろう。」

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( 翻訳者:大久保はるか )
( 記事ID:20727 )