キプロス問題、国連で3者会談はじまる
2010年11月18日付 Hurriyet 紙

国連のニューヨーク本部で、パン・ギムン(潘基文)事務総長、北キプロス・トルコ共和国のデルヴィシュ・エロール大統領、南キプロス・ギリシャ政府のディミトリス・フリストフィアス大統領の間で行われる3者会談が、ランチミーティングの形で始まった。

北キプロス・トルコ共和国のエロール大統領は、国連での会議に向かう際に、トルコセンターの出入り口で記者団の質問に対し、以下のように述べた。

「(会議においては)事務総長が、両者の間にある懸案事項解決のための提案を行う予定である。また事務総長が我々に、それに対する見解を述べるよう求めるだろうと見ている。我々も暗礁に乗り上げている問題解決に向けて、自身の考えを明らかにし、提案を行う予定である。」

エロール大統領は、記者からの質問に答え、3者会談を開いた後、国連でパン事務総長と共に、3者共同記者会見が行われると話した。

また、エロール大統領はこの3者会談に、望みをもっているのかという質問に対しては、「もちろん、全ての会談には望みがあると考えている、我々も強い期待を持って会談に臨む」と述べた。

ランチミーティングは、記者団を入れずに、20:15(トルコ時間)から始まった。
北キプロス・トルコ共和国からはエロール大統領とクドレト・オゼルサイ大統領特別代表が、国連からはパン総長としているアレクサンダー・ダウナー・キプロス特別代表が出席した。

■公式会議が開かれた

国連のニューヨーク本部で3者会談を行ったパン・キブン事務総長とデルヴィシュ・エロール・北キプロス・トルコ共和国大統領とフリストフィアス・ディミトリス・南キプロスギリシャ大統領は、昼食後、公式会議を開いた。パン事務総長が主催した公式会議には、国連からはパン事務総長、アレクサンダー・ダウナーキプロス問題特別代表、リン・パスコ政務担当事務次長、ヴィジャイ・ナンビアール官房長、キム・ウンソ副官房長、北キプロス・トルコ共和国からは、エロール大統領、クドレト・オゼルサイ大統領特別代表、南キプロス・ギリシャからは、フリストフィアス大統領、ヨルゴス・ヤコブ特別代表が参加した。

非公開で行われた会議で、記者たちによる写真撮影が許可されると、パン事務総長、エロール大統領、フリストフィアス大統領がカメラの前で握手をした。

約2時間の会議後、00:20(トルコ時間) に国連のパン・ギムン事務総長は、北キプロス・トルコ共和国のエロール大統領、南キプロス・ギリシャのディミトリス・フリストフィアス大統領と共に、国連で共同記者会見が行われる予定である。

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( 翻訳者:有田潤 )
( 記事ID:20730 )