ギュル大統領満面笑み、「NATOの威信を守ったのはトルコ」
2010年11月20日付 Yeni Safak 紙
アブドゥッラー・ギュル大統領は、「NATOの威信をトルコが守りました。そして誤った認識を払拭しました。トルコは基本原則を遵守し、NATOの防壁であることを再認識させ、これを再確認しました。このサミットでだれもがこのことを理解してくれました」と話した。
ポルトガルの首都リスボンで開催されたNATOサミットについて、アブドゥッラー・ギュル大統領は、「原則を遵守するというトルコの態度がNATOの威信を守った」と総括した。
ギュル大統領は、サミットが行われた会場を後にする際、新聞記者らの質問に対し、「我々はトルコの基本原則を順守するという、基本的態度を守り抜きました。基本的原則で行動するなら、最終的には支持を得られるのです。原則を遵守するトルコの態度がNATOの威信を守り、NATOを弱体化から守ったのです。さらに誰もがこのことを理解しました。つまり、トルコがNATOにとって防壁であると再認識させ、誤った認識を払しょくしたと言えます。これはトルコだけの成果ではありません。トルコと米国の友好的な協力の結果です。それもここで付け加えておきたいと思います」と話した。
ギュル大統領は、サミットの最終日にアフガニスタンとロシアに関する議題で行われた会議が「満足いく結果」で終わったとのべ、「サミットの最終報告のとりまとめにあたっては、トルコも貢献しました。結果もよいものとなりました。もちろんここにはNATOメンバー国だけが集まったわけではありませんでした。NATO戦略に参加するNATO協力国の首脳らも参加していました。会議は、有意義で実り多いものになりました」と評価した。
ギュル大統領は、米バラク・オバマ大統領と行った二国間首脳会談で、「テロやサミット中の問題そしてNATOとEUとの関係」などを話しあったことを明らかにした。
ギュル大統領は、アゼルバイジャン人の新聞記者から「トルコがNATOのメンバーとしてアゼルバイジャンに対して行いうる貢献に関して」質問がとぶと、「トルコはいかなる問題でも、同胞であるアゼルバイジャンを支援します。これらをNATOで話しあい、協力体制の中で実施していきます」と答えた。
しかしながら、今回の訪問で予定されていたギュル大統領と露ドミトリー・メドベージェフ大統領との会談は、両国首脳の日程が合わないことにより実現しなかった。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:20736 )