全軍総司令官「物質主義的な国々にイスラーム的な力のモデルたる我が国民を打ち負かすことなど不可能」
2010年11月11日付 Mardomsalari 紙
4回目となるイラン・イスラーム共和国軍士官大学校の合同卒業・宣誓式典が昨日、イスラーム革命最高指導者アーヤトッラー・ハーメネイー閣下出席のもと、シャヒード・サッターリー航空大学校で開催された。
ISNAによると、ハーメネイー全軍総司令官はこの式典の初めに、〔‥‥〕演習場に集まった各部隊の閲兵を行った。
イスラーム革命最高指導者はこの式典で、イスラーム体制における力のモデルとは、信仰への依拠、神への信頼、そして高邁な理想への衷心からの努力にあるとの考えを示し、「軍、なかでもイラン・イスラーム共和国軍(アルテシュ)は信仰に依拠することよって、軍需品の生産においても、目を見張るほどの進歩を手に入れた。これには、空軍が先駆的役割を果たした」と強調した。
〔※訳註:イランには、国王体制から引き継いだ「国軍」(アルテシュ)とは別に、ホメイニーの命で結成された精鋭の「革命防衛隊」(セパーフ)があり、後者が優先的な扱いを受けているが、イラン・イラク戦争での活躍もあって、航空部隊については「国軍」のウェートが高いと言われている〕
全軍総司令官は、「神と人類の目標〔の追求〕」と「人民との心の絆〔の創出・維持〕」の二つこそ、イスラーム共和国軍の特色に他ならないとし、「イスラーム体制の力の理想では、規律、軍備、そして教育が重要な位置を占めているが、〔国軍の力の源たる〕これらの手段を支えているのは、神的義務への使命感と、至高なる神への信頼感なのである」と述べた。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、軍備や物質的な計算のみを自らのモデルとする物質主義的な国々に、イスラーム的な力をモデルとする国民を打ち負かすことなど不可能だと強調し、「イスラーム革命の勝利こそ、精神的な力が物質的なそれを圧倒したことを示す客観的な事例に他ならない。このとき、イラン国民は徒手空拳にもかかわらず、信仰を頼りに、偶像崇拝体制〔=シャーの王制〕を打ち破ったのだ」と指摘した。
ハーメネイー師は「強要された戦争」〔=イラン・イラク戦争〕でのイラン国民の勝利もまた、こうしたことのもう一つの事例だとし、「イラン国民は『聖なる防衛』〔=イラン・イラク戦争〕の時代、あらゆる領域に及ぶ制裁のただ中にあって、信仰への依拠と若者の勇敢さ、そして自軍〔の力〕によって、東西両陣営から完全な支援を受けていた腐敗したバアス党体制に対して、勝利をおさめることができたのである」と付け加えた。
全軍総司令官は自立力の強化と〔自らの〕才能の開花こそ、イスラーム的な力の特徴の一つであると指摘し、「イスラーム的な力のモデルでは、世界の抑圧者たちから自立し、イラン的思想・観念によって作られた国産品を身にまとった軍隊を生み出すが可能なのだ」と強調した。
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( 翻訳者:長島太郎 )
( 記事ID:20738 )