犠牲祭用食肉の衛生問題:獣医師、屠殺後最低12時間経った肉をたべるよう推奨
2010年11月16日付 Jam-e Jam 紙

明日は犠牲祭。ムスリムは古より続く伝統に従って、羊を屠ってきた。しかしこうした中にあっても、健康な家畜、そして食肉を用意し、正しく消費するにあたっては、〔伝統とは別に〕衛生上の諸問題に注意を払うことがきわめて重要であることに違いはない。

 無認可の畜産場、つまり獣医庁の監督下で家畜を畜産していないような所から犠牲獣を用意することは、都市環境や各家庭に病原菌をもたらしかねないと、多くの専門家は指摘している。

 獣医師のホセイン・ジャアファリー博士は本紙とのインタビューの中で、「きちんとした認可を受けた畜産・屠殺場では、家畜を屠る〔‥‥〕にあたっての衛生上の環境が整っている。こうしたことから、道端で売っている家畜を買い求めることは、絶対に避けるべきである」と語った。

 同氏は続けて、「屠殺の24時間前、家畜は適切な状況下におかれ、リラックスした状態に保たれる必要がある。そうでない場合、屠殺後の肉が硬くなることがある。また疲労していたり、病気や熱があったりした状態で屠殺された家畜の肉には、十分に血抜きが行われなかった場合、水分活性度の高い自由水の量が多くなり、それによって肉の質が下がったり、細菌の数が増えたりして、衛生上、食すことが出来なくなる。同様に、〔数時間〕置かれていた肉は屠殺されたばかりの肉より遥かに安全である。よって屠殺から少なくとも12時間以降の肉を食べるよう、お勧めしたい」と述べた。

「汚染肉」に広まる病気

 またジャアファリー博士は、数ある病気の中でも、特に炭疽症にかかってしまった家畜は、屠殺・食用から外し、特別な規則と完璧な衛生環境のもとで処分される必要があると念を押している。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:加藤祐大 )
( 記事ID:20741 )