大統領、北ホラーサーン州を訪問「便乗値上げをする者たちの名前をテレビで公表する」
2010年11月04日付 Iran 紙
【政治部】大統領は第3期地方州訪問の一環として、昨日北ホラーサーン州を訪問した。
イラン紙特派員の報告によると、大統領は熱狂的なボジヌールド市民を前に演説を行い、補助金廃止法の施行について「国の進歩にとって大いなる一歩だ」と表した上で、「悪魔は怒り心頭だ。しかし我が国民は何の問題・障碍もなく、ともにこの計画を推進していくだろう」と明言した。
大統領はさらに、この計画の実施との関連で、誘惑に駆られて商品の値上げを行おうとする者が現れる可能性もあると指摘した上で、「第一に、このような者は最初は利益を上げるだろう。このあぶく銭はしかし、細菌のように彼の全資産に広がり、彼の資産から〔神の〕徳性と祝福を失うことになるだろう」と語った。
大統領はさらに続けて、「〔‥‥〕また違反者を検挙し、罰金を科すことを職務とする取り締まり官もいる。もし必要ならば、〔補助金廃止法を〕悪用しようとする者たちが永遠に後悔するよう、そうした事業者や工場の名前をテレビで公表することもあり得るだろう」と述べた。
アフマディーネジャード大統領は演説の別の箇所で、イラン国民は常に、正義と敬意にもとづく対話と理性を重視してきた民であると強調した上で、〔国連安保理での〕敵による反イラン決議について触れ、「最初の決議が出された後、紙の上に書かれたことばでイラン国民の意思を挫くことなどできはしないと、われわれは表明した。彼らはこのことにまったく注意を払わなかった。そして今、彼らはこれまで以上に無力感に陥っている」と述べた。
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大統領はさらに、悪魔の影響によってイランとの防衛契約を一方的に反故にした者たち〔※S-300ミサイル・システムのイランへの売却契約を破棄したロシアを指す〕に対して、イラン国民は生じた損害について相手側から違約金を請求するつもりだと警告した。
大統領はその上で、「ミサイルを数発売却しなければ、イラン国民は抑圧者たちに対して妥協してくるだろう、などと想像しているなら、大変な間違いである。なぜなら、イラン国民は自国を守るために、彼らのミサイルなど必要としていないからである。イランの力はイラン国民の団結と結束にこそあるのである」と述べた。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:20755 )