イギリスに通じたテロリスト4名を逮捕:これまでに5名の殺害に関与
2010年11月06日付 Jam-e Jam 紙

情報省は、イラン西部マリーヴァーン市で4名のテロリストが逮捕されたことを明らかにした。同省はまた、これらのテロリストはイギリスと通じており、これまでに5名の市民殺害に関与したことを強調した。

 イラン学生通信の報道によると、情報省はさらに、大量の武器や同テロ組織に関する資料などが発見されたことを明らかにし、「逮捕された者たちは、過去2年間で5件のテロを実行したこと、テロ行為1件につき2万ドルの報酬を得る約束になっていたこと、しかし逮捕時までに8千ドルしか受け取っていないことなどを自供した」と続けた。

 情報省が発表した声明には、さらに次のようにある。

「同グループの〔メンバーらの〕供述によると、彼らは指令をイギリス在住のジャリール・ファッターヒーという人物から、イラクのスライマーニーヤで受け取っていたという。ファッターヒーはテロ組織『コメレ(コマラ)』の指導者の一人で、1357年(西暦1979年)以降、イラン西部で発生した数百件に及ぶテロ行為に関与した」。

 情報省の発表によると、今回逮捕されたのは、バフティヤール・メッマーリー、ハジール・エブラーヒーミー、ログマーン・モラーディー、ザニヤール・モラーディーの4名で、いずれもコメレのメンバーだという。

 情報省はさらに、次のように続けている。

「逮捕された者たちによると、彼らのリーダーであるジャリール・ファッターヒー自身、これまでに数件のテロを自らの手で実行してきたという。彼はスライマーニーヤで、テロ実行部隊のメンバーに対して〔自らのテロ計画を〕説明した後、イランにテロリストらを派遣する際に、イラク国境地帯で必要な資金や武器を彼らに手渡していた」。

 これら4名のテロリスト逮捕の報が伝えられたのは、イギリス情報局秘密情報部(MI6)のジョン・サワーズ長官が、イランの核開発を止めるために同情報部が〔対イラン〕スパイ作戦に関与していることを明らかにした数日後のことである。サワーズ長官は発言のなかで、MI6がイランの秘密の核活動を暴き出すことに関わっていることを認めた上で、イランのような国が簡単に核兵器を入手できないようにするためには、通常の外交活動と並行して、諜報活動も必要だとの認識を示した。

 こうした事実があるにもかかわらず、イラン情報省が4名のテロリスト逮捕を発表したことに対し、イギリス外務省は、同国の関与を指摘する情報省の主張を否定する姿勢を見せている。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:20756 )