漏えい疑惑後再開の公務員試験、透明な水のみ持ち込み許可
2010年11月23日付 Radikal 紙

大学入試センター(ÖSYM)は、11月28日日曜日に、高校と短大卒業者を対象に行われる公務員試験(KPSS)において、受験者の透明なボトルに入った水の持ち込みを許可した。

2010年7月に実施された公務員試験における試験問題漏えい疑惑により、延期されていた試験のうちの一つで、二年に一度の公務員試験の高校及び短大卒業者対象試験が行われる。日曜日(28日)に行われる予定の公務員試験は、2百万人の高校卒業者と約50万人の短大卒業者が受験し、午前と午後の二つの時間帯に分けて実施される。

ÖSYMは、先に発表した不正防止ルールをこの試験でも適用する予定である。受験者に注意を呼びかけているÖSYMは、受験者が試験に関する通知を精読すること、また試験にはシンプルな服を着用すること、そして受験票、受験身分証明書、公的身分証明書、過去6ヶ月以内に撮影された証明写真1枚のみをもって試験会場に入るよう求めた。ÖSYMは、受験者は試験会場にあらゆる種類の金属および電子機器の持ち込みを禁止されていることも強調した。

■ 運転免許証は無効

試験では、受験者の受験票、受験身分証明書に加えて、受験生の本人確認を行う目的のため、人口証書、パスポート、また兵役を終えた者達のためには兵役身分証書が公的身分証明書として認められる。これら以外には、運転免許証を含め、公的な身分証書とは認められない。

ÖSYM は、2010年7月に行われた公務員試験で、問題漏えい疑惑が生じたため、厳重なセキュリティー対策を実施している。ÖSYMは前回の試験で受験者に水と菓子類(飴)を各人に配っていたが、今回の試験では、水の持ち込み禁止を撤回した。このため試験時に、ÖSYMから受験者への水の配布は行われず、受験者は飲み水を「透明なボトル」にいれるという条件で、持ち込むことが出来る。
ÖSYMは、多くの試験センターにおいて、多数の受験申込があったため、手狭になる試験場が出てくることから、一部の受験者は、近隣にある他の試験センターで受験するよう割り振られた。ÖSYMは、受験者の試験センターへのアクセスに関し、知事府と市当局によって、必要な公共交通機関が提供される試みがあることを明らかにした。この件に関して、ÖSYMはトルコ共和国国営鉄道(TCDD)と調整を行い、エスキシェヒル・アンカラ間を、試験日の朝6時に高速列車が運行する予定である。

■ 古い証明書を持参する

この試験を申し込んだ受験者は、11月28日(日曜日)に行われる試験に、試験日が2010年9月26日となっている受験票と受験身分証明書を持って臨む。11月28日に行われる予定の試験のために、受験者に、新たに試験会場の割り振りは行われず、新しい受験票や受験身分証明書も送付されなかった。そのため受験者は、11月28日に実施される試験には、2010年9月26日の日付を示した受験票を持参する。ÖSYMは、受験者に送付した受験票と身分証明書の裏面の注意事項は、実施されるセキュリティー対策のため、有効性を失っているとし、注意を呼び掛けた。

ÖSYMが試験に参加する受験者に、鉛筆と消しゴムを配布するため、受験者は筆記具を持参する必要はない。また試験会場で、受験者が私物を預けることは一切出来ない。
セキュリティー対策、或いは他の理由によって、ÖSYMに送られる健康診断書の提出期限は、明日(24日)の業務終了時間までである。この日の後にÖSYMに届いた健康診断書は、受理されない。受験票と身分証明書を手に入れていない、或いは紛失した受験者は、今週の内にÖSYM試験センター運営局、またはÖSYM事務局からこの証明書を、無料で再び受け取ることが出来る。

■ 冬時間

ÖSYMは、試験時間を「冬時間」(標準時間より1時間遅くする)で行うと発表した。これは試験日、とりわけ東部諸県はより早く日没を迎えるため、停電などで、受験者に不公平が生じないようとられた措置である。試験は高校卒業者が参加する午前中と、短大卒業者達が参加する午後の、二回に分けた時間帯で行う。また試験内容を等しくするため、ÖSYMは、2つの時間帯で出題される問題数は、120問ずつであることを再度明らかにしている。

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( 翻訳者:濱田裕樹 )
( 記事ID:20764 )