「4万人がドイツからトルコへ永住帰国」ビルトゥ紙(独)報道
2010年11月27日付 Hurriyet 紙

ドイツ在住のトルコ系住民4万人が昨年トルコへ永住帰国したという。独ビルトゥ紙は、ドイツで生まれドイツ育ち、ドイツで教育を受けた後にトルコへ行きトルコで働き始めたトルコ人数名を紹介している。

「ドイツ生まれのトルコ人としてトルコへ戻ってきた」と題する記事では、2009年には4万人のトルコ系住民がトルコへ永住帰国したと伝えられている。

ドイツのミュンヘン生まれのウズレム・アイドゥンさん(31)は、以前は建築家として働きトルコに旅行目的で独りで行ったことがあると言い、「トルコで良い仕事の依頼を受け、良い人々と出会い、結婚しました。ここを離れて別の土地に行くことは考えていません。ミュンヘンはイスタンブルに比べると片田舎の村のようですが、最初はドイツのビール、ウインナー、オクトーバーフェスト(10月祭)がとても恋しかったです」と語った。

ミュルハイムの銀行で企業家の顧問をしていたアラダ・シュレルさん(40)さんは、幼い頃にドイツに行き、トルコでの休暇の時トルコに縁があると感じ2003年にイスタンブルに引っ越したと言った。シュレルさんは2003年に働いていた銀行を辞めたと言い、「イスタンブルに引っ越し、自分で会社を設立しました。私はドイツ人の特徴を備えており、その特徴をトルコにも持ってきました」と話した。

オズギュル・メンギルさん(36)は以前フランクフルトで保育園の先生として働き、仕事を辞め、イスタンブルに住むと決めたと述べ、「2ヶ月前からイスタンブルで職探しをしています。男性の保育園の先生はトルコでは馴染みがありません。イスタンブルにはほとんど知り合いがいません。ここでは、ドイツにいるときよりも疎外感を感じます」と話した。

デュッセルドルフで生活していたヒュメリア・サユンさん(25)は、トルコに家族で永住帰国を望んだ時、人生の一部が欠落してしまったように感じたと言い、「ドイツではドイツ人と変わりありませんでした。ドイツ語を話し、ドイツ人の友人がいて、ドイツ語の夢を見ました。トルコに引っ越してからトルコ語を学び、学校にも行きました。現在はイスタンブルのあるコールセンターで働いています。トルコに馴染むのにかなりの時間がかかりました。将来はドイツ語教師になりたいと思っています」と話した。

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( 翻訳者:熊谷沙織 )
( 記事ID:20797 )