兵役中の自殺・もしくは発砲事故により死亡したされる4兵士の家族がアダナで、彼らの息子たちの死亡について語った。遺族らは、彼らの息子たちの死について、調査をせずに真実を隠蔽しようとしているとし、説明も不十分であったと主張した。
シュルナクで昨年(2009年)兵役中に自殺したとされる22歳のセダト・ホロズさんの一回忌に際して、セダトさんの父のゼキ・ホロズさんは、メヴリト(訳者注:預言者ムハンマド生誕の詩)を詠んだ。またゼキさんは兵役で息子たちを亡くした他の3家族とともに会見を行った。息子は殺され、その後自殺と言われて、遺体が自分のもとに帰ってきたと主張するゼキ・ホロズさんは、彼の息子には自殺する理由など一つもなかった、と話した。
トルコ軍部(TSK)が、兵士らの死に関して十分な調査を行わなかったと主張するホロズさんは、「私たちはこの地から太鼓に笛で祝って兵役へ送り出したのに、自殺したなどと言って遺体を送ってきたのです。自殺するような理由などひとつもない子でした。彼は充実した人生を送っていました。トルコ軍部の態度に対しては、ときおり殉職者の父ながら、失笑してしまいます。政府は、私の息子がなぜ死んだかを解明する代わりに、自殺と言い訳をして逃げているのです。」
シュルナク県ジズレ郡ドゥゾヴァ警察署では、武器点検中に命を落とした24歳アフメト・ソルグン上級軍曹の死に関して、14カ月もの間明確な情報を得られなかったと主張する父のイドゥリス・ソルグンさんは、息子の死を事故に見せかけていると述べた。ソルグンさんは、こんな事故が起こるはずはないと主張しており、「14カ月も経ったのに、未だに死についての情報をいただいていません。息子の死はよくある事故のように見せかけているのです。とても納得できるものではありません」と語った。
次に、2008年コンヤでの兵役中に部隊内で自殺したとされるレジェプ・オヌル・アルトゥンバシュさんの母、フィクリイェ・アルトゥンバシュさんも、彼女の息子には自殺する理由などひとつもなかったと話す。TSKに息子を任せたが、遺体で返されたと明かすアルトゥンバシュさんは、「私があの子の結婚式の準備していた最中に彼らは遺体を寄越したのです。花婿の衣装を着せてあげたいと思いながら、喪服を着せ埋葬したのです。私は息子が自殺したなどと認めません」と話した。
また、2010年2月、同じくコンヤで兵役中だった21歳のメスート・ユジェルさんが兵役終了の5カ月前に自殺したとされている。
メスートさんの父ベキル・ユチェルさんは、自殺の事実を認めることができないと話す。息子とは亡くなる1時間前に話したといい、自分たちの正当な権利を求めていくつもりだと述べた。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:20799 )