漏えい米外交公電のなかのトルコ―在トルコ米軍基地での核兵器の存在を確認
2010年12月01日付 Milliyet 紙

ウィキリークスが公開した米外交文書によれば、ドイツが米国に対し自国内の核兵器を撤去するよう求めたところ「こうした事態になればトルコにあるものを保持するのも困難になるだろう」との回答があったという。

ウィキリークスが公開した文書には、トルコ・ドイツ・オランダ・ベルギーに米国の戦略的核兵器が配備されていることが示されていた。在ベルリン米国大使館に属する2009年11月12日付けの公電では、フィリップ・K・マーフィー在ドイツ米国大使とフィリップ・ゴードン米国務次官補、ドイツのクリストフ・ホイスゲン首相補佐官の会談が伝えられていた。そこには、政府間合意によるドイツ内の核兵器すべてを撤去する計画が取り上げられていた。

ホイスゲン首相補佐官は、アンゲラ・メルケル独首相がこの計画にあまり乗り気でないのに対し、グイド・ヴェスターヴェレ外相は強力に推進しようとしていると述べている。また「ロシアでは今でも何千もの核があるのに、ドイツの20発の戦術核を一方的に撤去することには意味がない」として、双方が同じ取り組みをしていく必要性を述べた。

ゴードン米国務次官補はドイツからの撤去の前に生ずる結果を事前予想することが重要だと言い、「ドイツと合わせ、ベルギーやオランダからも戦術核を引き上げれば、トルコとしてもそれを保持し続けるのが非常に困難になるだろう」と付け加えた。この4カ国で米国の核が保有されているという噂を裏付けることになった今回の文書に対し、NATOは厳しく反発している。オアナ・ルンゲスクNATOスポークスマンは、今回の情報漏えいを「不法かつ危険」であると発表した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:20831 )