オズジャン高等教育機構長「大学にも落ち度」―卵なげ問題
2010年12月08日付 Zaman 紙

高等教育機構(YÖK)長のユスフ・ズィヤー・オズジャン氏は政治学部で起こった卵での抗議に関して、「大学側にも落ち度があったことを認めます。しばらくは政治家を大学に招いて、講演してもらうのを遠慮してもらうことを強く望みます」と述べた。

オズジャン高等教育機構長は、カザフスタン独立記念日のためにシェラトンホテルで行われたレセプションで、アンカラ大学政治学部(SBF)で起こったトルコ大国民議会(TBMM)憲法委員長ブルハン・クズ氏と共和人民党(CHP)事務局長スヘイル・バトゥム氏に対する抗議で卵が投げつけられたことに関して、記者達の質問に答えた。

オズジャン高等教育機構長は、大学生が抗議のために行った方法は30-35年前の抗議と同じであるとし、「学生たちにはもっとオリジナルな方法を考え付いてもらいたいものだ」と述べた。また今やインターネット時代、情報時代であり、学生には(それらを用いた)別の抗議方法があるのに、そうした方法をとっていないと述べた。さらにオズジャン高等教育機構長は、「彼らの方法は本当に最低だ。人に卵を投げることは全く好ましくない。これは抗議とは呼べない。私は民主的な行動だとは思っていない。今後このような行動が減少することを、ただもっとオリジナルな抗議方法を選ぶことを望んでいる」と述べた。

クズ氏がジェマル・タルーアンカラ大学学長とジェラル・ギョイレ政治学部学部長を辞職させろと主張したことにおいて、オズジャン高等教育機構長は「大学側にも落ち度があったことは認めます。このような危うい状況の中で学生らがこうした行為に走るということは、まるで今回の事件の計画がお膳立てされていたかのような印象を受ける」と述べた。

(オズジャン高等教育機構長は)クズ憲法委員長とバトゥム事務局長はホールの状況を見たあとで、講演を断念すべきだったと語り、「警察もこの件について警告していたことは知っている。しかしそれにもかかわらず講演を断念しなかった。まるで一連の出来事はそれぞれが誘発しあったようだ」と述べた。

オズジャン高等教育機構長は他の質問に対して、タルー学長と事件後話し合っていないことを、ただその件について他のルートから情報を得ていることを述べた。

「(高等教育機構から)学長と学部長に対し注意をしますか?」という質問に、オズジャン高等教育機構長は、「いいえ、しません。しかし今回の事件が今後起こらないことを望みます。政治家が大学に呼ばれて講演などすべきではありません。しばらくこうした活動から少し距離を置けば、状況はよくなるだろうと思います」と答えた。

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( 翻訳者:小幡あい )
( 記事ID:20901 )