「卵投げは卵への冒涜!」卵生産者業界、抗議
2010年12月10日付 Radikal 紙

卵生産者らは次々と起こる卵投げ事件に気分を害している。供給過剰のため価格が下がったことに不満を持つ卵生産者らによれば、卵は神の恵み(食物)であって、このような形で投げてはならないのだ。

コンヤ鶏卵生産組合のアリ・アイドアン組合長は、15-16ヶ月もの間、卵生産者は多大な損失を被っており、卵1個当たりの生産コストは135クルシュ(7.4円)であるが、消費者には105クルシュ(5.7円)で販売されていると語った。アイドアンさんは、生産者は卵1個につき約25クルシュ(1.7円)損失を被っていると説明する中、「卵価格はこのところ損失を出しています。現在、卵生産では約25-30%の損失が問題となっています。卵の原価は135クルシュですが、消費者には約100-105クルシュで販売されています。ここには多くの原因があります。卵は輸出もされています。卵の輸出においても、トルコでの価格に応じて損失がでています」と語った。

アイドアンさんは、昨年度、(卵を産む)鶏の数は6,000-6,500万であったが、新方式の経営と収容能力の拡大により、本年度は7,500-8,000万に増加したと述べ、「鶏の増加に伴い今年、卵生産個数は160-170億個に達することが見込まれます。しかし昨年、原料価格も25%増加した事を考慮すると卵生産者が損失を被ることは不可避です」と語った。

■卵を悪意のために利用しないように

カイセリ鶏卵生産組合のイブラヒム・アフヨン組合長は、学生による抗議活動で卵が投げられていることを批判し、「卵を投げることは卵生産者業界に対する侮辱です。我々はこのような悪意に反対します。誰も卵を抗議活動に利用しないように。卵は神の恵みであり、我々はこのような形で投げられることに抗議します」と述べた。

アフヨンさんは、卵価格は思った以上に低価格を推移していると話し、「卵が投げられるなど、我々が望むことではありません。消費は冬には本来のレベルまでには到達しません。輸出もこのところ少し後退しているため在庫が増加しました。供給過剰です」と語った。

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:20928 )