イズミルのボルノワ郡において、“ヤムク”という名前の猫を虐待した挙句、死に至らしめたことが防犯カメラの映像によって明らかとなった事件で、エーゲ大学水産学部準備課程のウフック・ギュナイドゥンに4ヶ月から3年が求刑された。
イズミル共和国検察で売店を営むアフメト・ヒュスニュ・アルダ・バランさんの飼い猫殺生事件に関する訴状がイズミル第一裁判所によって受理された。訴状の中で、ギュナイドゥン被告が、ワクチン投与と不妊治療が施された猫を蹴り、頭を踏み潰して殺生したと述べられた。取調べの中で、検察へ供述を行ったギュナイドゥン被告は、事件の二日前にこの飼い猫が住んでいた道路の脇に留めてあった車に犬を連れてもたれかかっていた所、猫が自分の犬を引っかいて怪我をさせたと述べた。事件当日は、アルコールを過剰に摂取していたこと、犬を連れ友人と猫がいた場所を通ったと証言したウフク・ギュナイドゥンは以下のように続けた。
「丁度その場所に私たちが通りがかった時、猫の鳴き声が聞こえました。飼い犬が引っ掛かれた夜も同じ鳴き声を聞きました。車の下で鳴いているのかと思い、覗き込んでみましたが、見えませんでした。友人が、箱の中にいると言いました。その箱は、三箇所が閉じられている箱でした。友人にその箱をひっくり返してくれと頼みました。外に出られないようにすることで猫を懲らしめようと思ったのです。しかし、友人は箱を動かそうとした際に怖気づいて、その箱を蹴りました。私も箱を蹴ろうとして、転んでしまいました。これには、非常に腹が立ちましたので、二回その箱を蹴りました。そして、その後は友人が私を家まで送っていってくれました。」
猫の飼い主であるバランさんの弁護士であるバルシュ・カシュカ氏は、(禁固刑のある)器物損傷で起訴されたことは満足できるものだとした。カシュカ弁護士は、「我々は、動物殺害罪での起訴を望んでいましたが、トルコの法律ではそのような規定はありません。こういった犯罪を罰金刑で済ませていてはいけません」と語った。
ウフク・ギュナイドゥン被告が、2010年の10月8日の深夜、4人の友人と徘徊している際に、一匹の猫を蹴り、頭を踏み潰して殺生したことは、地域の防犯カメラの録画映像から明らかとなっている。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:沓澤実紗子 )
( 記事ID:20929 )