アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィー「ガメ・ザニーは明らかなイスラーム法違反」
2010年12月02日付 Jam-e Jam 紙
アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーは、「ガメ・ザニー〔※第三代イマーム・ホセインへの哀悼行事の際に、短剣で自らの額を突く行為〕は、明らかにイスラーム法に反している」と述べた。
イラン国営放送報道センターによると、マルジャエ・タクリード〔※シーア派の最高権威〕である同師は、ゴムの大モスクで行われたイスラーム法学上級コースの授業の冒頭で、ムハッラム月〔※イスラーム太陰暦1月、西暦で今年は12月8日〜〕が近いことに言及し、ホセインへの哀悼を表すために一部でガメ・ザニーが行われていることを強く批判した。
同師はその上で、「こうした〔ガメ・ザニーのような〕手段を哀悼行事に用いるやり方を認めるような法源など、どこにあるというのか。我々の敵がいかに、こうした〔ガメ・ザニーが行われている〕様子を撮影し、世界中の人々に流して、反シーア派的なプロパガンダを行っているかということを、諸君たちもよもや知らぬわけはなかろう」と述べた。
アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーはさらに、「ホセインを哀悼するアーシューラー〔=ムハッラム月10日〕には、〔神の〕多大なる恩寵があるのであり、〔最後の審判における〕その影響は絶大なものである。しかし、敵はこの問題を悪用して、アーシューラーとイマーム・ホセインへの服喪を本来あるべき道から逸脱させようとしている」と断言した。
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( 翻訳者:鳥光真理子 )
( 記事ID:20941 )