エルドアンーオバマ電話会談の詳細
2010年12月12日付 Yeni Safak 紙
アメリカのブラク・オバマ大統領からの電話を受けて行われた会談の中でレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、「両国間の問題が故意にねじまげられるのを許容してはならない。意図的な風評に基づく情報が公式文書に反映されてしまっていること、そのやり方や内容は当然ながら非常に不快なものだ」と話したことがわかった。
首相府報道部の書面による発表では、オバマ大統領が昨日エルドアン首相に電話をかけたことに言及された。電話会談ではオバマ大統領がウィキリークスにリークされた外交文書について意見交換をしたことが明らかにされた。
発表によれば、オバマ大統領は文書上の一部のコメントは現在の合衆国指導部と外交団の見解を反映してないことを指摘し、「知っていてほしいのは、アメリカとトルコの友好関係は世界的に最も重要な関係のうちのひとつであり、歴史に根ざしたものであるということだ。将来に向け、大いなる希望を抱いている。私自身も我々の友好関係と二国間の親密な対話を大切にしています。この(ウィキリークス)事件がもたらした問題を悲しいと思っている」と話した。
一方エルドアン首相は、ヒラリー・クリントン米国務長官が悲しみと謝意を示したことは評価できると語り、この事件が外交関係に悪影響を及ぼすことはないと強調した。エルドアン首相は次のように述べた。「両国間の問題が故意にねじまげられるのを許容してはならない。意図的な風評に基づく情報が公式文書に反映されてしまっていること、そのやり方や内容は当然ながら非常に不快なものだ。しかし、あなた方とこのプロセスで共同でできることがあるなら、なんでもやるつもりでいます。」
会談ではイスラエルで起こった火災の消火のため、トルコが飛行機を送ったことも取り上げられた。オバマ大統領は飛行機を送ったことが人道的な行為である以上に、尊敬と友情の証であると話し、この行為がイスラエルとの関係修復を加速させるを願っていると語った。
エルドアン首相は、トルコがイスラエルとの関係を正常化するためには、同国の公式な謝罪と賠償金が必要だと述べ、協議がこの方向で進められることの意味を強調した。
発表によると、前向きな雰囲気で進められた会談は両国のリーダーが来年もよい年になるように祈り、終了した。
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( 翻訳者:百合野愛 )
( 記事ID:20949 )