■ ガザ地区でヨーロッパへ向けたイチゴの輸出を開始
■ 国連、ガザ地区の胡椒およびトマトの輸出に前向きな観測を示す
2010年11月29日『アル=ナハール』紙(レバノン)HPアラブ国際面
【ロイター、AFP】
ガザ地区の農業従事者は昨日の早朝、数トンに及ぶパック詰めのイチゴの香りと共に目を覚ました。ヨーロッパへの輸出が始まったのだ。ガザ地区の農家は今回のイチゴの輸出をさらなる商業拡大の核にしたいと考えている。丁寧に梱包されたイチゴは1パックあたり250グラム。このパックの入った箱には、英語、フランス語、ドイツ語で「イチゴ」と記載されたラベルが貼られている。イスラエルが先週、ガザ地区封鎖を部分的に軽減した事を受け、ガザ地区の住民はイチゴ1,000トンをヨーロッパへ輸出したいと考えている。
イスラエルからガザへの物資補給の調整担当官であるラーイド・ファットゥーフ氏は「日曜日にイチゴトラック2台分を試験的に輸出する予定である。トラックの台数は1日10台に増加し、出荷分全ての輸出が完了するだろう」と述べた。
ガザのイチゴ協同組合のアフマド・アル=シャーフィイー委員長によると、パレスチナ産イチゴは先ずオランダに着き、その後ベルギーとフランスに輸出される。また同委員長は、「我々は準備ができている。我々の生産するイチゴはグローバルGAPの国際基準に対応している」と付け加え、国際的な基準に基づいた作物を生産する農家の能力を向上させるための「グローバルGAP」のプロジェクトに言及した。
イスラエルがガザ地区のイチゴや花の輸出を認めるのは今回が初めてではない。しかし今回は同時に、南部のカラム・アブー・サーリム通行所の物資補給センターの拡大が行われ、ガザの各企業は、これで来年にはより広範な貿易の復活が叶うのではないかと期待している。
(後略)
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( 翻訳者:南・西アジア地域言語論(アラビア語メディア翻訳) )
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