南東アナトリアでは使用電力の60%は盗電によるものであるが、2015年にはこの盗電の割合が30%に下がる見通しだ。「欧州評議会賞」を受賞した首都アンカラでも、市民の10%近くが盗電による電力を使用している。エネルギー市場規制協会(EPDK)は、2011年~2015年各期における供給電力の損失盗電の割合目標を発表した。2011年のチグリス地域での盗電率は60.96%と予測されるが、2015年にはこの割合は29.01%に減少する見通し。このほか、トラキヤ、オスマンガズィ、カイセリ、ギョクス地域それぞれで5年間の、損失盗電の割合予想が明らかにされた。
EPDKが12月16日付で当協会の決定を官報に掲載した。これにより2011年~2015年各期における供給電力の損失盗電の割合目標が明らかとなった。2011年のチグリス地域での盗電率は60.96%と予想されるが、2015年にはこの割合は29.01%に減少する見通し。
ヴァンギョル地域については2011年から年ごとに、2011年は46.15%と予想され、2012年には38.33%、2013年には31.84%、2014年には26.45%、そして2015年には21.97%の盗電による電力使用が行われる見通しだ。またアラス地域では、2011年では22.92%と予想される一方、この割合は2015年には15.08%に減少する予想。チョルフ地域でも2011年は10.90%だが2015年には10.15%。ユーフラテス地域の1年ごとの予想推移では、2011年12.59%、2012年11.65%、2013年11.11%、2014年10.59%、2015年10.09%となっている。4地域では5年間の損失盗電の割合が明確となった。
■首都の2015年不正電力使用は7.88%
首都アンカラ地域での年ごとの盗電率予想を見ると、2011年には8.46%、2012年8.07%、2013年7.88%、そして残りの2年間もこの割合は変わらない見通し。地中海地域でも2011年に8.86%の不正電力使用が予想されるが、この数字は2015年には8.02%に減少する見通しが明らかになった。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:21048 )