パン販売に新条例―顧客が手で触って選ばぬように・・・
2011年01月04日付 Radikal 紙
売り場で購入者がパンを手で触って選ぶのを防ぐために、今後、パンは、カウンターの後ろにおかれ、販売者の管理下で販売されることになる。
農業村務省は、「パンの運搬及び販売に関する特別技術・衛生規則」に関する規制草案の検討を始めた。規制草案は、パンの運搬や販売の際に遵守すべき特別技術や衛生規則を定める。
草案によれば、パンの運搬に用いられる車両は、内部洗浄可能で、外部要因の影響を受けないように製造されなければならない。パン運搬車両の中に収めるパン収納ボックスの内側は、防水で洗浄可能で、有害物質や微生物の発生を防止し、滑らかで明るい色の素材で、衛生的に保て消毒が可能なものでなければならない。
パンは密閉された車両で運搬されなければならず、パン運搬車両はパンの運搬のみに使用しなければならず、また車両の表面にはパン製造店の名前が明示されなければならない。パンの運搬にはプラスチックボックスを使用し、運搬車の内部ができるだけ汚れないように車内に収めなければならない。パンの運搬に用いられるボックスは、パンを清潔に保つためにきれいでなければならない。こうしたボックスは適切な条件下におかれ、地面に直に置いてはならず、洗浄や消毒できるものでなければならない。
パンに触れる全ての素材や器具、設備はきちんと洗浄でき、必要に応じて消毒もできるものでなければならない。汚染リスクを最小限に抑えることができるように製造され、この目的に適した素材で製造されなければならない。設備やその周囲もきちんと洗浄できなければならない。
設備や運搬車両の腐食を防ぐために化学物質の使用が必要な場合、その物質はその使用規則に従って使用されなければならない。
■パンの陳列棚はカウンター後方に移される
パンは、製造所だけでなく小売店(バッカル)、商店やパンの売店で販売される。製造所、小売店、商店やパンの売店以外の場所でも規制条件を満たしている場合、販売は可能となる。
売り場でパンは、購入者が手で触れるのを防ぐために、カウンターの後ろで販売者の管理の下で販売されることになる。パンは、トルコ食品規格に適合するパッケージ素材に包装するか、袋詰めをして消費者に提供される。従来行われていたように、新聞紙で包装することはできない。
パンの陳列棚は、酸化防止素材(アルミニウムや木材)で、空気循環が可能なように設計されなければならない。棚にはパンの成分が書かれたリストが掲示される。パンは種類ごとに、また天然/無添加パンに区分けされて販売される。
■従業員の健康管理がさらに求められる
売り場で働く全ての従業員は、自らの衛生管理に最大限の注意を払い、適切で清潔な身だしなみをして、パンを売る際は手袋を使用しなければならない。
伝染性疾患と診断された人や、店舗での作業やサービスを直接受ける人を不快にさせるような、傍目にはっきりとわかるほどの傷や皮膚病を持つ人は、事業主や管理者を含めて、診断書によって病気が改善したとわかるまでは仕事場に入ることはできない。
被雇用者は、自らの病気について雇用者に情報を伝えることが義務となる。パン売り場に立つ従業員は、その仕事に必要な全般的な衛生基準、食品を扱う人に必要な二次汚染の防止、食品の有害物質による汚染といった問題をはじめとした、全般的な衛生規則に関する教育を受けることになる。
■オーブンから出されたパンを収めた容器は鍵付きの場所で保管
売り場に持ち込まれるパン収納ボックスは、むきだしのまま放置してはならない。鍵付きの密閉された棚に入れて施錠し、その鍵はパン製造者または販売者が管理し、売り場責任者によって開錠されて販売がなされる。今までのようにパン製造者から届けられたパンを、売店や商店の前に放置することはできない。害虫やネズミ予防策も必要となる。既存の店舗に対しては、規制適用まで一定期間猶予されることになる。
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( 翻訳者:三上真人 )
( 記事ID:21116 )