イスタンブル・タクスィム広場歩行者天国化計画―バスターミナルは地下へ
2011年01月06日付 Milliyet 紙
イスタンブルでは、(旧市街の)スルタンアフメトとその周辺についでタクスィム広場の歩行者天国化が進められている。本年内に開始される作業では、タクスィムでは道路は地下化され、バスの停留所が広場から除かれる。ギュムシュスユ通り方面からタシュクシュラに延びるメテ通りは地下化される。イスティクラール通り、スラセヴリレル、タルラバシュも車両通行禁止となる
カーディル・トプバシュ・イスタンブル広域市長は、タクスィム広場を歩行者天国にし、バスターミナルを地下へ移す工事に2011年内に着工したいと述べた。
トプバシュ市長は、「エルグワン・シティープラン」が宣伝のために実施した記者会見の後、記者たちの質問に答えた。
タクスィム広場の歩行者天国化計画に関する質問に対しトプバシュ市長は、イスタンブルの渋滞が起こりやすい場所や繁華街では、歩行者天国化してきたことに触れた。
このうち最重要なのは、旧市街の歩行者天国化であると話すトプバシュ市長は、以下のように続けた。「市長になってから、90ヶ所程を車両通行禁止にした。以前にタクスィムのターリムハーネ地区を歩行者天国化し、現在、シシュリ、ベシクタシュ、ベイオール、カドュキョイなどでも歩行者天国化を進めている。旧市街での歩行者天国化は任期中にさらに幾分拡大を図る。もちろん、必要な対策を取り、業者に迷惑をかけないつもりだ。」
タクスィムのバスターミナルを地下に移す計画は、エルドアン首相がイスタンブル市長の頃からあったと話すトプバシュ市長は、以下のように続けた。
「我々も複数のプロジェクトを実施した。全てのプロジェクトを総括する時点に達した。2011年中に着工できればと思っている。1ケ月程前にアタテュルク文化センター(AKM)前のメテ通りの車が通っている側で、記者会見があった。私は、AKM周辺が歩行者天国化されなければならないと思い、これに反対した。歩行者天国化に伴うインフラ整備が必要となる。イスタンブル上下水道管理局(İSKİ)やボスフォラス配電公社(BEDAŞ)等は、大幅な移設工事をしなければならなくなる。これらの地下の配管・配線はなかなか難しい問題になりうる。というのも、地下埋設部は二層にしなければならないと言われているからだ。いま、作業をしている。この問題を解決しなければならない。この作業が完了したら、入札を開始する。入札額も作業が完了する頃に判明するだろう。結果として、タクスィム広場から可能な限り車両を排除し、歩行者のためのスペースを作る。」
トプバシュ市長は、本計画の工事過程でタクスィム広場にある共和国記念碑には手を加えないが、地下鉄の出口を端に移動させる必要があり、この計画の中で出口を分散させることを検討していると述べた。
旧市街の整備は広く支持をうけており、観光客が歴史的建造物をよりよく見る機会を提供できたと話すトプバシュ市長は、「イスタンブルが屋外ショッピングモールの様に発展する事を信じています。ご理解いただきありがとうございます」と述べた。
■IDOの民営化
トプバシュ市長は、イスタンブル海上バス株式会社(İDO)の民営化に関する質問に対し、「3月末までは提案を受け入れる。期待は非常に大きい。というのも、最も多くの乗客を運ぶ海上交通システムだからである。このシステムは、イスタンブルに貢献し続ける。一方、都市間の路線は切り離した。İDOが民営化して利益を得ることを期待している」と話した。
カーディル・トプバシュ市長は、渋滞をセンサーで探知する作業に関しても、以下のように述べた。「渋滞状況判別センサーの開発を指示した。主に、合流地点の渋滞状況を調査することが目的である。合流地点での渋滞状況により、青信号や赤信号の点灯場所や点灯時間を自動調整するためだ。夜中に合流地点に来ると、他に車両がいないのに信号が青に変わるまで、しばらく待つケースがある。これらを解消する為に、自動で合流地点の通行量を判別するシステムの開発を進めている。トプバシュ市長は2つの路面電車のモデルの「イスタンブル・トラムを決めよう」投票が1月末に終了すると述べた。
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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:21133 )