イスタンブルに新地下鉄路線計画―カバタシュ・マフムトベイ線
2011年01月10日付 Zaman 紙


イスタンブルで交通渋滞解消に向けた新地下鉄路線計画に伴い、約54キロメートルを超える路線敷設が急ぎ行われている。イスタンブル広域市は、地下鉄路線について政府計画機構(DPT)から承認をえた4本の新路線の入札に向けて準備を整えている。地下鉄の敷設には合計75億トルコリラ(約4125億円)の資金を要する。イスタンブル広域市は、24億トルコリラ(約1320億円)の資金を要するベシクタシュ-マフムトベイ線敷設をビルド・オペレート・トランスファー(Build-operate-transfer)方式(YİD)で行うことを決めた。計画については2011年の上半期に入札にかける予定である。

近年、民間企業によってビルド・オペレート・トランスファー方式(「YİD方式」)で、多くの重要なプロジェクトの調印がなされた。特に環境、エネルギー、公共事業と交通の各省庁は、ビルド・オペレート・トランスファー方式(YİD)により、巨額の資金を要する重要な投資予算を一般会計に計上せず、民間の協力により建設を可能にしている。
ビルド・オペレート・トランスファー方式を、その投資によって多くのヨーロッパ諸国の投資家から注目されているイスタンブル広域市も取り入れている。
広域市は、都市で最も深刻な問題である交通渋滞解消のために行う、巨額の資金を要する地下鉄敷設計画をビルド・オペレート・トランスファー方式(「YİD方式」)で行う準備を始めている。
この一環として、実現可能性をはかりさらに実行計画を練ったのちに、入札という段階に至ることになるベシクタシュ-マフムトベイ間の地下鉄が、ビルド・オペレート・トランスファー方式で行うことが決まった。イスタンブル・ビュユクシェヒル当局(İBB)ドゥルスン・バルジュオール交通局長は、ここ20年間でイスタンブルの人口が3倍に増えたと述べ、「カバタシュ-ベシクタシュ-マフムトベイ線は長さ24.5キロメートルとなります。我々の努力、そして国内外の投資家との話し合いの結果、この路線がビルド・オペレート・トランスファー方式で行うのにふさわしいと判断しました。近々この路線をビルド・オペレート・トランスファー方式で入札にかけ、計画を進めることを考えています」と話した。

バルジュオール交通局長は、計画策定が完了し政府計画機構(DPT)の投資プログラムに組み込まれているのは84.5キロメートルの地下鉄路線であると明らかにし、以下のように述べた。「市全体で運行している、もしくは建設中あるいは入札段階に至っている鉄道システムと合わせると、先10年で293キロメートルの地下鉄路線が都市に張り巡らされることになる。交通主要計画データによれば、イスタンブルの最終的な地下鉄の長さは630キロメートルになると予想される。」

イスタンブルで交通渋滞解消に向けた新地下鉄路線計画に伴い、約54キロメートルの路線敷設が急ぎ行われている。イスタンブル広域市は、地下鉄路線について政府計画機構(DPT)の承認を受け、4本の新路線の入札に向けて準備を整えている。

実行への最終計画が練られ、入札にかけられる4本の地下鉄路線には、合計75億トルコリラ(約4125億円)の資金が必要となる。
最も重要な、全長24,5キロメートルのベシクタシュ-マフムトベイ線の敷設には24億トルコリラの資金を要する。広域市は、様々な試算の結果、この路線をビルド・オペレート・トランスファー(Build-operate-transfer)方式(YİD)で行うことを決めた。2011年1月に入札の準備を始め、上半期に入札を終える予定である。カバタシュから始まり、途中ベシクタシュ、シシュリ、ギイムケント・バウジュラルを経由し、マフムトベイへと延びる24.5キロメートルの路線には、19の駅がつくられる。

イスタンブルの地下鉄敷設計画のなかで他の大規模な計画としては、22億リラ(約1210億円)のベイリクデュズ-バクルキョイ線、入札競争で最初に入札が行われた19億リラ(約1045億円)のユスキュダル-ウムラニエ線が挙げられる。計画の中で、最も低予算の計画はオリンピヤトキョイ競技場とマルマライをつなぐ全長9キロメートルのバクルキョイ-キラズル線の、8億トルコリラ(約440億円)となる。

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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:21150 )