アリーモハンマディー博士の殉教一周忌が執り行われた数日後〔の昨日〕、情報省は声明を発表し、このテロ事件の首謀者らを逮捕したことを明らかにした。
イラン国営放送報道センターが伝えたところによれば、情報省は声明の中で、テヘラン大学で物理学の教鞭を執っていた殉教者マスウード・アリーモハンマディー教授のテロに、モサド(イスラエル諜報特務局)が関わっていたことを暴いた。これ以前にも、一部の責任者たちはこの凶悪事件にシオニスト体制の関係者が関わっていたことを指摘していた。
情報省は「《時のイマームの無名戦士たち》〔=情報省の諜報員のこと〕の大規模な治安活動と正確な情報観測、そして神の特別の恩寵により、このテロ事件の首謀者たちを特定・逮捕し、エルサレム占領体制〔=イスラエル〕所属のスパイやテロリストらが構成するネットワークを壊滅させることに成功した」、と自らの声明の中で明言した。
また同省は〔‥‥〕、「水面下での努力と複雑な捜査〔‥‥〕を数ヶ月間にわたり行い、またシオニスト体制の諜報網の奥深くに入りこんだ結果、モサドのスパイ・作戦部隊に関してきわめて重要な機密情報を発見するに至った。それにより、シオニスト体制の情報・治安機構には致命的なダメージが加えられた」と述べた。
声明の別の部分には、以下のように明記されている。「入手した情報が示していたのは、反人道的・反イスラーム的・反イラン的な目的を実現させるために、モサドがヨーロッパ内外の国々、さらにはイラン・イスラーム共和国の一部隣国にある基地を使って、殉教者マスウード・アリーモハンマディー暗殺計画を指揮していた、ということである」。
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マスウード・アリーモハンマディー氏は原子力エネルギー分野の教授で、昨年デイ月〔=2010年1月〕、自身の車に乗ろうとしていた所、車の近くにあったバイクが爆発し、殉教した。
(本記事は
Asahi中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:加藤祐大 )
( 記事ID:21178 )