チュニジアのベンアリ前大統領、最後のバカンスはボドゥルムだった
2011年01月15日付 Milliyet 紙
チュニジアで24年間政権の座につき、家族に関して流出したウィキリークス資料によって、民衆暴動が引き起こされ、その結果国外亡命せざるを得なくなったゼイネル・アビディン・ベンアリ前大統領であるが、最後のバカンスをボドゥルムで過ごしていたことが分かった。レイラ・トゥラベルシ夫人と子供達とボドゥルムにやってきたベンアリ前大統領をドアン通信(DHA)がカメラに収めていた。
民衆蜂起によって昨晩国を後にしてから行方が知られていないベンアリ前大統領とその家族が、昨年7月27日にボドゥルムのトゥルバ・コユにあるカーサ・デル・アルタ・ホテルに滞在していた。
このバカンスでは家族に、親戚と8人のガードマンが同行した。1日のレンタル費が2万ドルにもなる『コブラ・クイーン』という全長45mもの木製の豪華ヨットで、ボドゥルムとギョコヴァの入り江を観光するため、異常なまでの警備体制が敷かれた。
ハッタト・コユにいかりを下ろした船体から降り、実業家アフメト・ハッタトさんの邸宅の船着き場に着いたベンアリ前大統領とその家族のために特別にテーブルが設置され、家族はそこでバーベキューを楽しんだ。ベンアリ前大統領は夫人と一緒に散歩したり、孫と遊んだりし、片時も離すことのないカメラで思い出の写真を撮っていた。ベンアリ前チュニジア大統領がクルーズなどでバカンスを楽しんでいる様子を、ドアン通信(DHA)の記者だけがカメラに収めていた。
ベンアリ前大統領がボドゥルムに戻り用意されていた車に乗る際、ガードマンと記者たちの間で言い争いが起きた。ベンアリ前大統領一行は2010年8月1日にミラス・ボドゥルム空港からチュニジアに帰国した。
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( 翻訳者:熊谷沙織 )
( 記事ID:21183 )