トルコのドラマ、国外で5000万ドルを稼ぐ
2011年01月16日付 Milliyet 紙

「クレイジー・ハート(Deli Yürek)」を皮切りに、昨年トルコのドラマの輸出はうなぎ上りに上昇した。20ヵ国以上に売られた「禁じられた恋(Aşk-ı Memnu)」、「エゼル」、「菩提樹の木の下で(Ihlamurlar Altında)」、そして「落ち葉(Yaprak Dökümü)」といったドラマは5000万ドル以上を稼いだ。

「禁じられた恋」、「エゼル」、「菩提樹の木の下で」、「辛い人生(Acı Hayat)」、「あるイスタンブルの物語(Bir İstanbul Masalı)」、「落ち葉(Yaprak Dökümü)」といったトルコで視聴率記録を塗り替えたドラマを含む70以上のトルコドラマは、昨年20ヵ国以上で5000万ドル越える輸出額を実現させた。
トルコドラマの輸出のうち約8割を担っているカリノス・ホールディング社のフラト・ギュルゲン社長は、最初に輸出されたドラマは「クレイジー・ハート」であり、市場に出たドラマの中で多くの国で視聴率記録を更新したドラマは「千一夜(Bin Bir Gece)」であると話した。彼は、元々ドラマの輸出は一話あたり30~50ドルの価格で始められたと話し、「一話ごとの金額は製作年や輸出相手国によって異なる。今現在は500~20000ドルの間を推移している。一番高いのは「エゼル」である。我々の市場の中で一番よく知られている男優はクヴァンチ・タトゥルトゥで、女優ではトゥーバ・ブュユクウストゥンである」と述べた。

■ブルガリア人には「落ち葉」

ギュルゲン氏は中東で放送されている外国のテレビ番組のうちトルコドラマは6割を占めていると述べ、「中東には6,7の非常に大きなテレビグループがあり、全体で300以上のチャンネルがある。そしてトルコドラマへ大きな需要がある」と話した。同氏は、中東に続いてバルカンに進出したと説明し、ブルガリアに6年前に「狼の谷(Kurtlar Vadisi)」を輸出したが人気が出なかったと話し、以下のように続けた:「地域でのマーケティング戦略を変えた。今では30以上のドラマが売買されている。ブルガリアでプライムタイムに放送された「落ち葉」の視聴率は60パーセント以上である。現時点で「禁じられた恋」が放送されることになっている。マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、アルバニアに続いて昨年中頃にはギリシャにも進出した。ギリシャでは「シルバー(Gümüş)」、「くちびるから心臓へ(Dudaktan Kalbe)」、そして「千一夜」が人気を集めている。」
ギュルゲン氏は若者向けドラマの販売に苦心していると話し、重いドラマが人気でコメディーは振るわないと述べた。

■「エルドアン首相の知名度が販売を円滑にしている」

ギュルゲン氏はレジェプ・タイイプ・エルドアン首相の知名度のお蔭でとりわけ中東で成功を収めることができたのだと述べ、「カタールのあるテレビ局へ行った。首相のダボス会議での「One Minute !」発言の一ヶ月後のことだ。社員や町の人たちは彼のことが好きだと話していた。エルドアン首相は非常に有名で、これも我々のドラマの販売を大いに円滑にしている」と話した。

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( 翻訳者:百合野愛 )
( 記事ID:21195 )