ビルゲ村44人殺害事件の遺児たちに、クルド語の先生任命
2011年01月22日付 Radikal 紙
虐殺が起きたビルゲ村の教師らに、生徒や保護者の話すことが理解できるように、政府の支援のもとクルド語講習が行われることになる。
ビルゲ村虐殺事件では7人の子供を含む44人が殺害された。事件後61人の子供が孤児となった。このプロジェクトの実施によって教師たちが子供たちをよりよく理解できるようになるだろう。
虐殺事件で注目を浴びたマルディンのビルゲ村で政府の支援によって教師たちにクルド語講習が行われる。
ビルゲ村で2009年5月に起こった虐殺事件では44人の命が失われた。事件の痛みが未だ残る村では、最近EUの支援によって実施されるプロジェクトが大きな話題となっている。「助成プログラム」の一環として、教師たちはクルド語の講習を受けることになる。村の教師に対する政府の支援によるクルド語講習としては初めてのものである。プロジェクトの目的は、小さな村々に配属されたクルド語を知らない教師に、生徒と保護者双方ときちんとしたコミュニケーションが取れるようにすることである。教師たちへのクルド語講習はビルゲ村の学校で2月から開始される。ビルゲ村の教師以外にも、周辺の教師たちもミニバスで現地との送り迎えが行われる。この講習の第1弾として14、5人の教師の参加が見込まれている。教師たちは6週間の間1日4時間、計228時間の講習を受ける。この講習はクルド協会から派遣される、クルド語を体系的に知っている指導者によって行われる。
■「言語の問題は一番の障害」
計画の立案者は32歳のベギュム・オズドウラルル氏である。キュタフヤ出身のオズドウラルル氏は故郷で英語学校を開設しキャリアをスタートさせた。イスタンブルで職業教育を行うフォーカス職業教育センターの代表である。ビルゲ村虐殺事件以前から東部への関心を持っており、15の町を訪問しながら研究を行った。そして最大の問題の1つは、子供たちがトルコ語を知らないため、学校に通い始める際にいろいろな問題に直面することであると考えたという。2009年5月4日に起こった虐殺事件後にビルゲ村を視察した後、このプロジェクトのための活動を始めたと話している。「EUに提案したプロジェクトが認められ、84,000ユーロがビルゲ村の学校の口座に振り込まれた。マルディン県も支援している。このプロジェクトが他の学校や町に広がることを望んでいる」
ベギュム・オズドウラルル氏は、プロジェクトにはさらに子供たちと女性たちの虐殺事件のトラウマを癒すため、手工芸クラスの開設も含まれていると述べた。オズドウラルル氏は子供たちのために、個人の能力を伸ばすプロジェクトを進めていること、さらに女性が生産者となることを目指していると話した。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:21235 )