19人のギリシャ人パイロット、THYに再就職
2011年01月23日付 Zaman 紙

ギリシャを襲っている経済危機とトルコのめだった経済活況をうけ、熟練したギリシャ人パイロットらはトルコ航空(THY)で職を探すこととなった。19人のギリシャ人パイロットらはトルコ航空に応募し、仕事を始めた。

ギリシャのエレフテロス・ティポス・ティス・キルヤキス紙は、19人のギリシャ人パイロットがトルコ航空で働いていることについて書き、「飛ぶ19人の移民ギリシャ人パイロット、トルコ航空に」という見出しの記事に2ページを割いた。ギリシャでの深刻な経済危機により、ギリシャの航空会社に勤務する熟練ギリシャ人パイロットらはチャンスをトルコ航空で探すこととなった。トルコ航空は、一時期ギリシャのオリンピック航空で働いていた19人のパイロットを採用した。

ギリシャ人パイロットの一人であるアレクサンドロス・ケハヤス氏は、5ヶ月間トルコ航空で働いている元オリンピック航空のパイロットである。ケハヤス氏は「トルコ航空はオリンピック航空のかつての素晴らしい日々を思い出させてくれます。技術支援は素晴らしく、教育も完璧です。それにとても良い航空機があります」と、自身の働く環境をまとめた。ケハヤス氏は以下のように話す。「トルコ人の同僚たちは我々に愛情を示してくれます。彼らが示してくれる敬意と愛を知るのは素晴らしい事です。みな仕事の達人で、素晴らしいパイロットです」

パイロットの一人、ニコラオス・クロンティラス氏(46)は、すでに1年間トルコ航空で勤務してきた。熟練のパイロットであるクロンティラス氏は、オリンピック航空で18年間、イタリアのエアワン航空で4年間働いた。彼はトルコ航空で働くことは幸せで、全ての意味で完璧な環境で仕事していると述べ、「トルコ航空はよく組織された会社です。採用されるまで5日間試験を受けました」と話す。クロンティラス氏は「ここではだれ一人として私に対して悪い態度で接しませんでした。みんなが互いに理解しあっています。何より私たちは仲の良い親友です。トルコ人の同僚たちとこれほど良い関係が築けるとは予想していませんでした。トルコ人パイロットたちの経験は素晴らしいです。私はイスタンブルで疎外感は感じていません」と述べ、満足していると述べた。

■コティル氏:目標はヨーロッパのトップ
 
 トルコ航空代表取締役のテメル・コティル氏は本紙に対し、240人の外国人パイロットのうち19人がギリシャ人であることを明らかにした。コティル氏は「我々の目標は、短期間でヨーロッパのもっとも大きな航空会社になることです」と話し、「我々はギリシャ人パイロットが自社で働いていることに満足しています」と自身の見解を述べた。コティル氏はとても重要なメッセージとして、次のように話した。「ギリシャとトルコは、昔からのいくつかのわだかまりを脱することに成功すれば、きっと一緒にいい仕事ができますよ。」

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:21244 )