大統領、総額3兆トマーンの「イノベーション基金」の設置を発表
2011年01月15日付 Jam-e Jam 紙

大統領は「戦略技術推進本部」の責任者らとの会合のなかで、「イノベーションと繁栄のための基金」の設置を発表した。アフマディーネジャード大統領は、「この基金の設置は、国内における科学の発展に対する政府の支援策の一例だ」と述べた。

 イラン国営通信の報道によると、アフマディーネジャード大統領は続けて、「この基金は3兆トマーン〔約2400億円〕という十分な資金を用意した上で、来年のファルヴァルディーン月〔2011年3~4月〕にも運用が開始されるだろう」と述べた。

 技術分野における最新の成果を展示した展覧会の視察を行った大統領は、「イラン国民が長年にわたって望んできた成果を多く目にすることができた。今日は私の生涯でも、最もすばらしい日の一つである」と述べた。

 大統領はまた、補助金廃止法の施行をめぐる議論に触れた上で、次のように述べた。「補助金の廃止は非常に危険な政策であり、この法律を施行することで、政権が崩壊するだけでなく、体制全体が瓦解することにも注意しなければならない、などと論じていた方々がおられたが、私はこうした方々に『あなた方は間違っている。あなた方はイラン国民がいかなる国民であるかをご存知ないようだ』と指摘したいと思う」。

 大統領はその上で、「ご存知のように、補助金廃止法の施行によって、これといった事件は何も起きなかった。イラン国民は〔補助金の段階的廃止によって生ずる不都合を〕容易に克服した。これは神や時のイマームの恩寵によるものだ」と付け加えた。

 アフマディーネジャード大統領はまた、この2日間でオマーン国王、及びトルコ大統領との電話会談をこなした。

 大統領は、オマーン国王、ならびにトルコ大統領とそれぞれ別個に行った電話会談の中で、地域および国際社会が抱える最重要課題について議論・意見交換を行い、〔相互の〕協力拡大が地域やイスラーム世界の諸国民の利益になるとの認識を示した。

 アフマディーネジャード大統領はこの電話会談でさらに、地域諸国が友人・同胞としての協力関係を拡大させることが必要だと強調し、それは地域やイスラーム世界の諸国民の利益につながるものだと指摘した。

 オマーンのスルターン・カーブース・ビン・サイード国王と、トルコのアブドッラー・ギュル大統領もまた、この電話会談のなかで、イラン・イスラーム共和国との協力・話し合いを拡大させることが必要だと強調した。

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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:21256 )