映画「狼たちの谷―パレスチナ」、ドイツでの上映暗礁
2011年01月25日付 Milliyet 紙
ドイツで1月27日に上映開始が予定されていた映画『狼たちの谷-パレスチナ』には、上映開始予定日の許可が下りないことが発表された。長期間にわたりドイツでは(この映画の)上映開始日が議論のテーマとなっていたが、ドイツでの上映の可否は未だ不明である。
1月27日は、ドイツにおける「国際ホロコースト(ユダヤ人虐殺)犠牲者記念日」である。
キリスト教民主同盟外交スポークスマンのフィリップ・ミスフェルダー氏は、映画の中で、(虐殺されたユダヤ人)犠牲者に対する思いやりが欠如しており、かつ尊厳が保たれてないと述べた。
社会民主党の国会議員であるケルスティン・グリーゼ氏もまた、「この映画には問題がある。というのは暴力、反イスラエル、そして反ユダヤ主義といった感情をあおりたてるものだからだ」と話した。
ドイツ緑の党も、この映画のドイツでの上映に反対であることを明らかにした。同党所属のジェルズィ・モンタグ議員は「この映画が1月27日にドイツで上映開始されることは、歴史を無視しており、無責任なことだ」と述べた
1月27日の上映開始に不許可の決定が下されたものの、100か所で一斉に上映が開始されるはずだったこの映画がドイツでどういうことになるかは、まだはっきりしていない。
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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:21263 )