アフマディーネジャード「レバノン国民は団結の崩壊を許してはならない」
2011年01月20日付 Mardomsalari 紙
アフマディーネジャード大統領は、「もし一国民が神の為に行動し、それを貫くならば、神はその国民に対して慈愛の扉を開くだろう」と述べた。
イラン学生通信の報道によれば、地方訪問の一環としてヤズド州を訪れ、ヤズド市の「アミール・チャフマーグ」広場に集まった群衆の前で演説を行ったマフムード・アフマディーネジャード大統領は、〔‥‥〕レバノンでの事件〔=ハリーリー内閣の崩壊〕に触れ、次のように述べた。「シオニスト体制はレバノンに危害を加えようと狙っている。レバノン国民の抵抗は、罪深きシオニストたちの威容を突き崩した。彼らはレバノン国民の栄光と抵抗に不快の念を感じており、同国民に対して陰謀を張り巡らそうとしている。彼らは傍若無人にも、一部の愛国者を暗殺し、清廉かつ愛国主義的な勢力に罪をなすりつけ、対立と衝突を煽ろうとしている〔※〕」。
〔※訳註:ラフィーク・ハリーリー元首相暗殺の罪をヒズブッラーになすりつけ、レバノン国内の対立を煽っている、ということ〕
大統領はさらに、次のように述べた。「私はレバノン国民に、あなた方は重要な時期を通過しようとしているとアドバイスしたい。気をつけられよ。団結を乱すようなことを許してはならない。レバノン国内の各派には、相互理解と共鳴、友情によって自らの問題を解決する能力がある。汚れた手がこの国に伸び、問題を引き起こすようなことのないよう、気をつけられよ」。
〔‥‥〕
大統領はまた、レバノン問題に干渉している一部の国々に向けて、次のように述べた。「不適切な干渉が、問題を複雑化させているのだ。〔‥‥〕私はシオニストたち、アメリカ政府、そしてレバノン問題に干渉している一部の国々に対して、あなた方の通ってきた道は転落に向かっている、と指摘したい。あなた方は深き谷底に向かう、急な下り坂にいる。あなた方の行動は、この転落を加速化させるだけだ。レバノンヘの干渉を控えよ。さもなくば、レバノン国民をはじめとする地域の諸国民は、地域に混乱ばかりをもたらすあなた方の汚れた手を切り落としてしまうであろうことを認識すべきだ〔‥‥〕」。
大統領は演説の続きで、チュニジア情勢について触れ、次のように述べた。「チュニジア国民は、〔欧米諸国に〕従属した独裁者に対して、イスラーム的なスローガン、一神教的で正義を求めるな眼差し、そして人道的なスローガンを掲げて、暴動を起こした。彼らは正義と名誉、誇りを求めている。彼らは愛と人間性を求めているのだ」。
大統領はその上で、「チュニジア人民は、ムハンマドの純粋なイスラームが教える〔政府と人民の間のあるべき〕関係や法規範の確立を要求している。同国に対して内政干渉を行う権利など、西洋人やよそ者たちにはない。チュニジア国民を欺いて、その権利を奪うことができる、以前の状況に戻すことができるなどと想像すべきではない。チュニジア国民の指導者たちには、理性を保ち、チュニジア国民の願望に配慮するよう、また〔権力や富など、欧米諸国が約束する〕ちっぽけな目標に服従することのないよう、勧告する」と付け加えた。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:21284 )