「待ってました!」エルドアン演説にカイロ民衆、好感
2011年02月01日付 Milliyet 紙
公正発展党のトルコ大国民議会会派会合で演説したレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、チュニジアやエジプトにおける事態の進展に関して言及した。
エルドアン首相は、チュニジアやエジプトでの騒乱を注視していると述べ、エジプトのホスニー・ムバーラク大統領に死について語りかけながら、呼びかけを行った一方で、抵抗する民衆に対しても「武器を持たずに、あなた方の自由を追いかけなさい」と話した。
(訳注:演説内容は2月1日付Radikal紙「エルドアン首相、ムバーラク大統領に呼びかけ「民衆の声に耳をかたむけよ」」に掲載)
エルドアン首相の演説は、カイロでのデモにも反響をもたらした。何人かのデモ参加者はエルドアン首相を称賛するスローガンを述べ、「イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が今日エジプト政府に関して行った演説を聞いた後、エルドアン首相の演説を聞いたわけだが、それは私たちを喜ばせ、リーダーとしてふさわしい内容であった」と話した。
(中略)
■エジプトでエルドアンを称賛するスローガンが叫ばれた
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相はエジプト政府に対し、「エジプトの平安、治安、安定のためにまず一歩を踏み出してください。民衆を満足させる一歩を踏み出してください」との呼びかけをしたが、その呼びかけは首都カイロのタハリール広場に反響をもたらした。
デモ参加者たちは、アナトリア通信(AA)の記者に対して、アメリカ合衆国やイギリスからもエルドアン首相のような民衆を第一に考えた発言がされることを期待していると話した。
野党ワフド党の党員だというフセイン・ムハメド・エマラ氏は、「エルドアン首相の演説をテレビで見た。私たちに元気をくれた。最初からアメリカ合衆国とイスラエルはエジプト政府寄りの姿勢をとっていたが、トルコは中立の立場で民衆の状況を第一に考え、私たちのことを考えた演説を行った。もしエジプト政府が私たちの言うことを、そして望みに耳を傾けてくれるなら、エジプトも落ち着く。我々は暴力が好きなわけではない」と話した。
デモ参加者の一人である、カイロ・アメリカン大学の学生テメル・アフメト君も、「エルドアン首相の演説や呼びかけは、これまでに外国のリーダーが行なった呼びかけとは大きく異なっていた。そして私たちが思うに、人権を最優先した演説であった。ここでは全員が、トルコが最初から取っていた中立で平和主義的な姿勢に感謝しており、拍手を送っている」と語った。
何人かのデモ参加者たちはエルドアン首相を称賛するスローガンを発し、「イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が今日エジプト政府に関して行った演説を聞いた後、エルドアン首相の演説を聞いたわけだが、それは私たちを喜ばせ、またリーダーとしてふさわしいものであった」と話した。
(本記事は
Asahi中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:小川玲奈 )
( 記事ID:21317 )