UAE中央銀行、2011年は3%以上の経済成長を予測
2011年02月07日付 al-Quds al-Arabi 紙

■UAE中央銀行、2011年は3%強の経済成長を予測

2011年02月07日『クドゥス・アラビー』 

【アブダビ:ロイター】 

アラブ首長国連邦(UAE)中央銀行の役員が昨日月曜(7日)発言したところによると、今年度の経済成長率は3%以上が見込まれる。また、UAE銀行部門は短期的に予測される各種困難に対処する能力を有する。

去年の“ドバイ危機”によりアラブ第二の経済はダメージを受け、中央銀行は今年の経済成長率を世界金融危機以前の数値より低く見積もっている。しかし、経済の動向予測は原油価格の上昇や[政府系持ち株会社の]ドバイ・ワールド・グループが昨年9月に250億ドルの債務再編案に対して[債権者から]合意を得たことに下支えされた。

UAE中央銀行の財務課執行役員サイフ・シャームシー氏によると、観光業やその他大きなポテンシャルを有する事業の回復に支えられて今年3%以上の成長を見込んでいる。

国民統計センターのデータによると、UAEの経済成長率は、世界金融危機がおこる以前の2007年に6.2%、2008年には7.4%を記録していた。

国立アブダビ銀行のチーフエコノミストであるギヤース・ジョクント氏は今年の経済成長率は約4%に達すると予測している。「おそらく2011年は速いスピードでUAEは経済成長をとげるだろう。私は今年後半には石油生産の増加が見込まれると予測する。」と同氏は述べた。

シャームシー氏によればUAEのGDPは現在3000億ドル以上にのぼる。政府データが示す2009年の名目GDPは9143億ディルハム(2489億ドル)であった。ロイターが昨年12月に意見を求めたアナリストたちの予測によると、UAEの経済成長率は2010年2.3%、2011年3.6%になるとされる。2010年のGDPについてはUAEがまだデータを公表していない。

また、同氏によれば、UAEの銀行は2008年9月から2010年12月の期間において21%増えた顧客の預金により強力な基盤を有しており、その結果銀行の状況がよくなっている。

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( 翻訳者:松尾愛 )
( 記事ID:21406 )