原子力庁長官代行「スタックスネットをめぐるプロパガンダはブーシェフル原発の稼働遅延を狙ったもの」
2011年02月05日付 Mardomsalari 紙
イラン原子力庁長官代行のモハンマド・アフマディヤーン氏は、「コンピュータウイルスのスタックスネットへの感染がブーシェフル原発に与えた影響に関する話題の多くは、イラン人民の不安を煽り、同原発の稼働を遅らせることを狙ったものだ」と述べた。
モハンマド・アフマディヤーン長官代行はISNAとのインタビューのなかで、「一部の国がブーシェフル原発をスタックスネット・ウイルスに感染させたことについて、イランは国際機関や、特に原発建設を請け負ったロシア側に調査を求めるつもりはあるか」との質問に対し、次のように述べた。
「スタックスネット・ウイルスについてマスコミや世間一般で広まっている話題の多くは、イラン人民やその他地域の人々の不安を煽り、原発の稼働に遅れを生じさせることを狙ったものである。それゆえ、これらの話題がどの程度真実味を帯びたものであるのか、この分野の専門家の調査が必要である。その上で、必要とされる法的措置が取られるであろう」。
同長官代行は続けて、次のように力説した。「仮にブーシェフル原発の稼働に破壊的な影響があったとしても、それが標的としていたのはイランというよりはむしろ、ロシアであろう。様々な国での原子力発電所の建設に関心を表明している国として、彼らの信用に傷がつくことになるからだ」。
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アフマディヤーン氏はさらに続けて、「ブーシェフル原発の稼働に関して、これといった遅延は見られない」とも強調した。
同氏は、〔サーレヒー前原子力長官が新外相に就任したことに伴い空席となった〕原子力庁長官のポストに誰が選ばれるのか、との疑問については「一両日のうちに、〔大統領の〕意中の人物が指名されるだろう」と述べた。
ISNAの報道によると、デイリー・テレグラフ紙はしばらく前、「ブーシェフル原発の建設でイランに技術支援を提供しているロシアの原子力専門家らは、イランの核施設がスタックスネット・ウィルスの被害を受けているとして、ロシア政府に対してブーシェフル原発の稼働を延期するよう進言した」とする記事を報じていた。
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( 翻訳者:岡本詩織 )
( 記事ID:21420 )