■軍は国民が納得する正統性ある政体の代替ではない
2011年02月12日付『アル・アハラーム』
軍最高評議会は今夜発表した声明第3号において、同評議会はエジプト国民が満足する正統性ある政体の代替ではないと明言し、エジプトの国事運営を担うことの重大さを感じていると述べた。
また同評議会は祖国の自由と安全のために命を投げ出した殉教者[=デモの犠牲者]を称え、声明を読み上げた軍の報道官は殉教者の霊に軍隊式の敬礼を捧げた。
以下は軍の声明の文面である。
「慈悲深く慈愛あまねき神の御名において。
声明第3号
軍最高評議会より。市民のみなさん、エジプト史上の画期であるこの瞬間に、またムハンマド・フスニー・ムバーラク大統領が職を辞して軍最高評議会に国事の運営を委任するとの決定が発表されたことをもって―偉大なる我々の国民があらゆる場所で根本的な変革を要求している中、この事が持つ重大さを我々はみな承知しているのであるが―軍最高評議会は、誉れ高き神の助力を請いつつ、偉大なる我々の国民の希望を実現させることを願い、今後の手順や措置を定めた声明を追って発表していくこととする。
また同時に、軍最高評議会は国民が納得する正統性ある政体の代替ではない。また軍最高評議会は戦時にも平時にも祖国のために行ったその功績と、祖国の至高の利益を優先したその愛国的な姿勢ゆえに、ムハンマド・フスニー・ムバーラク大統領に称賛と敬意を表する。
同じく軍最高評議会は、祖国と偉大なる国民全員の自由と安全のために命を捧げた殉教者たちの霊を称賛し、誇りに思う。
神のご加護あれ。平安と神の慈悲と祝福があらんことを」。
(本記事は
Asahi中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:21470 )