アブドゥッラー・ギュル大統領は、トルコ航空のチャーター機にてイランを訪問した。
エセンボア空港からは、テヴフィク・カラバルク・アンカラ副知事やアンカラ中央司令官のオルハン・ビュユクギュンギョル准将、ゼキ・チャタルカヤ・アンカラ警察署長、その他関係者らがギュル大統領を見送った。
ギュル大統領とともに、アフメト・ダヴトオール外相とジェヴデト・ユルマズ国務長官もイランへ向かった。
(中略)
アブドゥッラー・ギュル大統領は、今回実現したイラン訪問が、2国間の関係発展や、難局を迎えている中東地域の平和と安定の追求に貢献すると確信していると述べ、「トルコ・イラン関係の到達した段階は、間違いなく中東地域及び国際社会に利益する」と発言した。
ギュル大統領はイランへ出発する前に、エセンボア空港で今回の訪問について記者会見を行なった。同大統領は、イランのマフムード・アフマディネジャード大統領から招待を受けて、トルコからイランへ大統領クラスの訪問が(前回の訪問から)9年ぶりに実現すると述べ、2009年3月にテヘランで行われた経済協力機構サミットには参加したが、大統領就任後、初のイラン公式訪問を実現させるに至ったと述べた。
ギュル大統領は、今回の訪問にはアフメト・ダヴトオール外相とジェヴデト・ユルマズ国務長官が同行し、さらにトルコ大国民議会(TBMM)のトルコ・イラン友好グループのメンバーである国会議員、(2国間の)国境沿いの各県知事、実業家、また当該地域に関心を持つアカデミシャン、報道記者らもメンバーとして随行すると伝えた。
ギュル大統領はテヘランでの滞在中にアフマディネジャード・イラン大統領との二者会談や、随行メンバー間での会見が行われると述べ、その他の会見予定についても情報を公開した。同大統領は、テヘランで行われるトルコ・イラン経済協議会にアフマディネジャード・イラン大統領とともに参加し、テヘランでの交渉後、調査等に立ち会うべく、歴史的都市であるイスファハーンやタブリーズを訪問する予定であると話した。
ギュル大統領は、イランでの会談では、2国間関係の現状をあらゆる方面から話し合い、経済や貿易を始めとして、各分野の協力関係のさらなる前進について協議する述べた。さらに昨今の出来事を含め、両国に関係する地域的且つ国際的問題についても意見交換すると明らかにした。
ギュル大統領は以下のように述べた。
「イランの核計画から生じている問題に対し、トルコが外交ルートによる平和的解決に向けて、優れた仲介者としての役割を担ってきたことはご存知でしょう。(この問題に関して)双方から要求がある限り、トルコはこの役割を担い続けます。そもそも、国連安全保障理事会の5常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランとの間で、(昨年)12月にはジュネーブで、そして先月はイスタンブルで行われた協議においても、この見解は確認されました。
今後のプロセスにおいては、国際社会に存在するイランの核計画に関する不安を取り除くために、透明性を基本とする国際原子力機関との完全な協力関係が展開されることを支持します。
私は今回の訪問がイランとの2国間関係を発展させ、難局を迎えている中東地域の平和や安定の追求に貢献することを信じています。トルコ・イラン関係の到達している段階は、間違いなくこの地域と国際社会に利益するでしょう。」
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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:21487 )