グルジアに身分証明書で入国可能に―ダヴトオール外相グルジア訪問
2011年02月13日付 Milliyet 紙



グルジアの首都トビリシを訪問しているアフメト・ダヴトオール外務大臣は、「以後両国間の通行は、パスポートではなく身分証明書で可能になる。我々はこのための取り組みを始めることを決定した」と話した。

グルジアの首都トビリシを訪問しているアフメト・ダヴトオール外務大臣は、グルジアのグリゴル・ヴァシャッゼ外務大臣と会談した。

会談では、両国の関係、地域情勢、両国にある双方に関係する歴史文化遺産の修復に関する問題が話し合われた。両大臣はその後代表団間の会談に参加した後、共同記者会見に臨んだ。

ダヴトオール外相は記者会見で行った説明で、本日は両国国民に五つの朗報を伝えたいと述べ、「以後両国間の通行はパスポートではなく、身分証明書で可能になる。我々はこのための取り組みを始めることを決定した」と話した。

ダヴトオール外相は、ムラトゥルとジャミリの国境検問所の工事の完了に関しても意見が一致したと述べ、また同様にチュルドゥル・アクタシュ国境検問所においても直ちに工事を完了させ、国境線にそって多数の国境検問所を設けることを目標にしていると話した。

ダヴトオール外相は、両国間のサルプ国境検問所で「検問窓口統合」が実施されるという朗報も伝え、「これは、世界でも数少ない国々の間でのみ行われている。税関手続が一つの窓口で実施されるようになる。これにより、我々は両国の経済統合の過程に関して非常に重要な前進をしたことになる」と話した。

ダヴトオール外相は最後に、共通の文化遺産の保全に関し互いに着手する施策を実行に移すと述べ、「これら五つの素晴らしい目標の達成のため、我々は5、6月までの目標を設定した。これらのことをギュル大統領、エルドアン首相、グルジアのサーカシヴィリ大統領に伝える」と述べた。

ダヴトオール外相は、文化遺産の相互保全の問題がトルコにとって重要な協力分野であると述べ、「トルコにある歴史的なキリスト教会は、同時にトルコの文化遺産である。我々はこれらに関するあらゆる修復作業を進める予定だ。同様に、特にアジャラ地域とバトゥミにある(オスマン朝時代の)歴史文化遺産もまた、我々の共通の文化であり、グルジアの文化遺産でもある」と話した。

■チュニジア・エジプト情勢

チュニジアとエジプトの一部の政党が、トルコをモデル国家だと見ている事についての質問に関してダヴトオール外相は、「まずトルコは、いかなる時もどの国に対しても、モデルになるとは言ってこなかった。しかし我が国がしてきた経験を、どの国も参照することができる。我が国も他国の経験を参照している」と返答した。

ダヴトオール外相は、エジプトとチュニジアの情勢についても言及し、「エジプトとチュニジアでの出来事は、非常に歴史的で前向きな進歩だと我々は評価している。なぜなら現代社会における基本的・民主主義的価値観が中東地域に根付くことは、永続的な安定と平和を保障するからである。基本的にチュニジアとエジプトの人々はこれを求めている。彼らは、民主主義的権利に基づき、人間の権利を尊重し、客観的な選挙が実施される、政治的合法性が強い統治を望んでいる」と話した。

ダヴトオール外相は、トルコが中東の全ての人々と常に関係を持っており、この関係が新しいものではなく昔から継続されてきたと述べ、以下のように続けた。「しかし、トルコの民主主義が機能していることは、それ自体が前向きなメッセージである。今いったように、トルコはいかなる時もどの国に対しても、モデルになるという主張はしないし、してこなかった。しかし、東でも、南でも、北でも、誰であってもトルコの経を参照したいのであれば、それは、彼らの責任でなされることである。」

ダヴトオール外相はまた、「ねがわくばチュニジアとエジプトが、、この全ての出来事を力強く切り抜け、地域に活力を与えてほしい。そしてみんながこの過程に積極的に参加してほしい。この国の人々も国際社会も積極的に参加し、この過程が成功することを保証しなければならない」と話した。

グルジアのグリゴル・ヴァシャッゼ外相も会談で、両国間の国境通過の簡易化問題だけでなく、両国に関係する重要な問題を話し合ったと述べた。

ヴァシャッゼ外相は、両国間の経済プロジェクトについても話し合われたと述べ、近い将来再びダヴトオール外相と会談を行い、地域の安全保障の問題とグルジア・ロシア問題について話し合う予定だと話した。

ダヴトオール外相は、訪問の中でグルジアのサーカシヴィリ大統領とも会談した。

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:21489 )