革命記念日で人民による大規模デモ行進、行われる:最終決議で団結の必要性が強調
2011年02月12日付 Mardomsalari 紙

イスラーム革命の偉大なる勝利の32周年記念日に際して、バフマン月22日(2月11日)のデモ行進が、イラン全国850カ所以上の都市で、多数の市民らの参加により挙行された。

 イラン学生通信の報告によると、この式典はテヘランでは金曜日の朝9時から、〔‥‥〕アーザーディー(自由)大広場に向けて行進する形で挙行された。

 公式行事はバフマン月22日の朝10時より、アッラーのお言葉である聖コーランの一節の朗唱とともに始まり、マフムード・アフマディーネジャード大統領のスピーチとともに、アーザーディー広場にて終了した。

〔‥‥〕

 情報相はデモ行進の傍ら、イラン学生通信とのインタビューのなかで、「エジプト国民は、このデモ行進をイラン・イスラーム共和国体制の安定の証しとみなすと同時に、自らへの支持を表明するものとして理解しているはずだ」と明言した。

 ホッジャトルエスラーム・ヴァル・モスレミーン〔アーヤトッラーよりも学識・地位的にワンランク下のイスラーム宗教指導者に対する尊称〕のヘイダル・モスレヒー氏は、イラン・イスラーム革命は人間の本質から生まれたものであると強調しつつ、以下のように付け加えた。「いかなる人間のものであれ、その本質を押さえつけることはできないし、偶像崇拝的な王(ターグート)や不正義が受け入れられることもない。我が国の人民も、これまで偶像崇拝的な王たちや抑圧諸国に対して、〔抵抗するなど〕自らの役割を良く果たしてきた」。
〔※「ターグート」とは、偶像崇拝的な異教の王のことで、革命前のシャーを特に指す言葉だが、ここではエジプトのムバラク前大統領など、イランと必ずしも良好な関係にないアラブ諸国の指導者らのことを指している〕

〔‥‥〕

 革命防衛隊「神の使徒ムハンマド」部隊の司令官も、以下のように述べた。「今年のバフマン月22日と、これまでの年との違いとは、例えば昨年、イスラーム革命の敵が革命を困難に引きずり込もうと計画して起こした事件が、今年は彼ら自身の身に降りかかっているという事態を、目の当たりにしている点にある」。
〔※訳註:昨年は大統領選後の混乱のさなか、欧米やその手先である親米アラブ諸国はイランに対して騒擾を煽ったが、今年はそうした親米アラブ諸国が逆に騒乱に巻き込まれている、ということ〕

 革命防衛隊准将ホセイン・ハメダーニー司令官は、今年のバフマン月22日とこれまでの年との違いはどこにあると考えるか?、との質問に対し、「お陰様で、すでに目の当たりにしているように、今年は革命の成果の一つが実を結び、世界中の人々が亡きイマーム〔故ホメイニー〕の念願であった、ムスリム諸国民の蜂起を目撃している」と答え、さらに次のように付け加えた。「ムスリム諸国民や抑圧された民たちは現在、イスラーム的イラン、そしてこの国の男女を手本として、行動を起こしている。神の恩寵により、彼らは大悪魔〔=アメリカ〕の傀儡どもを自らの国から、速やかに追放しつつある」。

 同司令官はさらに、次のように述べた。

 「我らが人民の起こした革命は、イランという地理に限定されるようなものではなかった。それゆえ彼らは、革命が年輪を重ねるごとに、〔イスラーム革命が世界に伝播するような〕新たな成果を目にすることに期待を抱いている。今年のバフマン月22日は、そうした意味でこれまでの年とは異なるものである。昨年、イスラーム革命の敵は我が国で騒乱を引き起こし、革命を困難に引きずり込もうとしたが、今年こうした事態は彼ら自身の身に降りかかっているからだ」。

 ハメダーニー氏は、バフマン月22日のデモ行進は官製デモでないと指摘した上で、「ご覧の通り、このデモ行進で人々が掲げているスローガンは、ムスリム諸国民、特にエジプト国民への支持に向けられたものであり、イラン国民が互いに連帯し合っていることを、敵に再び証明している。またこれらのスローガンは国内的にも、市民らが自らの運動を継続していく際の動機や士気を鼓舞するものとなっている」と語った。

〔‥‥〕

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
関連記事(ハーメネイー最高指導者、チュニジアとエジプトでの混乱についてコメント)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:野田奈巨 )
( 記事ID:21494 )