風刺漫画紙ペンギンのイスラム「冒涜」に、ネット騒然
2011年02月14日付 Milliyet 紙
ツイッターやフェイスブックで、風刺漫画紙「ペンギン」の最新刊に掲載された風刺画が波紋を呼んでいる。
風刺漫画紙「ペンギン」のなかで、バハディル・バルテル氏の描いた風刺画が神聖なイスラムを冒涜していると騒がれている。問題の風刺画をめぐり、ツイッターやフェイスブックのユーザーの意見は二分した。「信条や宗教を冒涜している」という人がいる一方で、「『ペンギン』に対するリンチが始められた」という意見も見られた。
批判的な意見では、風刺画が「神はいない。宗教など嘘っぱちだ」という言葉を暗示していることや、モスクのランプをコンドームの形に似せて描かれていることが主張されている。
「議論の拡大に伴い、風刺漫画紙「ペンギン」では以下の説明が行われた:「まずいくつかの誤解を正したい。批判されている風刺画は、(同紙の)表紙に用いられた風刺画ではない。イラストレーターは、自分のコーナーに(問題の風刺画を)掲載した。「ペンギン」の共通見解は、表紙においてのみ反映されている。各コーナーの風刺画は、イラストレーター個々人の思想を反映するものである。
また、(問題とされた)風刺画には、コンドームに似せたランプは描かれていない。実際にそのようなシャンデリアは存在する。
風刺雑誌の編集者は、伝統的に作家やイラストレータに干渉しない。だれもが自分のコーナーで自分の好きなように、自由に表現できる。
ひとつの風刺画を気に入ろうが気に入るまいが、とにかくこの(表現の)自由を守ることが大切である。ゆえに批判する人々にも敬意を払っている。
風刺画に対する反応は非常に残念なものである。問題の風刺画を無礼に感じた人たちには申し訳なく思う。」
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:21500 )