イラン、エジプト人民による革命を断固かつ明確に支持
2011年02月13日付 Jam-e Jam 紙

バフマン月22日〔2月11日〕のムバーラク転落を結果したエジプト人民による蜂起に対する国際社会の反応を見渡すならば、イラン・イスラーム共和国は政府・民間レベルで、エジプト人民による蜂起を当初より断固かつ明確に支持した数少ない国の一つであると言うことができる。

 昨日、アリー・ラーリージャーニー国会議長はメッセージを発出し、そのなかでエジプトの独裁体制崩壊へとつながった、同国人民による蜂起の勝利を祝福した。

 ラーリージャーニー氏はメッセージの中で、「革命的かつ勇敢なるエジプト人民は団結と忍耐、抵抗とコーランへの服従によって、地域、そして世界で最も強大な悪魔たちを打ち倒した」と指摘している。

 アーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニーも、昨日の体制公益判別評議会の会議で、エジプト独裁者の転落がバフマン月22日の神の日〔=イラン・イスラーム革命記念日〕と時を同じくしていたことについて、地域にとってきわめてめでたいことだと指摘し、次のように述べた。

 「日ごとに成長を続ける人々の意識の深まりのなかに、地域で起きた今回の出来事の根源的な要因を見定める必要があろう。言うまでもなく、今回の覚醒、特に若者の目覚めには、〔欧米の支配権力に〕依存しない独立したメディアが効果的な役割を果たしたことも事実だ」。

 メフル通信の報道によると、アーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニーはさらに、次のように述べた。

 「抑圧諸国とシオニズムは幾重にも張り巡らせた政治ゲームによって、独立と自由を求めるエジプト人民の歩みを逸脱させようと意図してきたし、今もそうした意図を保持している。彼らは人民の役割を過小評価し、〔今後の帰趨について〕軍に頼ろうとしている。しかし人民こそ、今回の蜂起の主役なのである。独裁体制に対する今回の人民、特に若者たちによる偉大なる決起が、〔中東〕地域で止むようなことはないだろう」。

 アリー・アクバル・サーレヒー外相も、ホスニー・ムバーラク辞任の報に接して、「人々の心に自尊心を生み出したエジプト人民のうねりが、抵抗と決意、そして堅き意志によって自らの勝利を完璧なものにし、自らの正当なる願望すべてについて、誇りをもって実現させることを希望する」と語った。

 国家安全保障最高評議会書記も、「欧米は、30年間にわたってムバーラク独裁を支持してきたことについて、エジプト人民に対し説明すべきだ」と述べた。

 ファールス通信の報道によると、サイード・ジャリーリー氏は、ムバーラクと彼を支持してきた欧米各国は30年遅れで、エジプト人民の声をやっと聞いたのだと指摘した上で、「ムバーラクの転落と、イラン・イスラーム革命の勝利が同じ日に起きたことは、〔革命記念日にあたる〕バフマン月22日が〔イランだけでなく〕地域の諸国民にとっても勝利の日であり、かつ地域においてアメリカとシオニズムが敗北を喫した日であることを意味している」と述べた。

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:岡本詩織 )
( 記事ID:21532 )