バハレーン中央銀行、国内経済への影響に否定的見解
2011年02月17日付 al-Quds al-Arabi 紙

■バハレーン中央銀行、国内経済への影響に否定的見解

2011年02月17日『クドゥス・アラビー』

【アブダビ:ロイター通信】

バハレーン中央銀行のアブドゥッラフマーン・ムハンマド・アル=バーキル金融機関最高監査責任者は、水曜(16日)で三日目を迎える国内のデモは経済及び金融部門に影響は与えないであろうとの考えを示した。

同氏は、アラブ首長国連邦の首都アブダビで開催された会議の合間に、記者団に対し、「デモは民主主義の手段であり、金融部門との関連性はない。投資家たちはこの事態に対し全く懸念を抱いていない」と述べた。

国際通貨基金は去年の推定成長率4%と比較し、バハレーンの今年度経済成長率を5%と予測している。

経済アナリストは、「バハレーンは100億ドルの投資資金を擁する中東地域の金融拠点だが、同国は現在危機に直面している。しかし今のところ資金の撤退は見られず、水曜日の時点でバハレーンの国債保証料率は過去18ヶ月で最高額となった」と指摘する。一方、銀行家は、「投資家の懸念の影響で10億ドル相当のソブリン債の発行計画を延期する可能性が高まった」との意見を述べた。

しかし、アル=バーキル氏は、銀行の全般的状況、特にリテールバンキングの状況は良好であり、リテールバンキング市場は今年7~12%程度成長する見通しであるとして、銀行部門に対し楽観的な見解を示した。

質問に答え同氏は、「破たんしたサウジアラビアのサアド財閥とアル=クサイビー財閥の問題によって引き起こされた、バハレーンの各銀行にとって最悪の段階は既に終了した。この事態は未だ法的対応中であり解決には時間を要する。これらの銀行は、配当を取り置いていた」と述べた。

また、従来の銀行に対しイスラム金融サービスの提供を禁ずる予定はなく、バハレーン銀行のローンと預金額は一桁の率で成長している。これは健全な事態であり、2011年内継続する見込みであると述べた。

Tweet

Tweet
シェア


原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:染谷麻美 )
( 記事ID:21549 )