ハーメネイー最高指導者「国の責任者の間に対立を生じさせることこそ敵の目的」
2011年02月09日付 Jam-e Jam 紙
イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨日、国軍航空部隊や防空基地に勤務する司令官や職員ら多数と面会した。同師はそのなかで、イスラームをはじめとする諸々の根本原理・価値観をイラン国民が堅忍不抜の精神で守り抜いてきたことこそ、イスラーム共和国が存続し、〔世界の〕諸国民にとって見本となってきた真の理由であると指摘し、次のように強調した。「一部の国で見られる諸国民の偉大なる運動、そして中東地域で起きているイスラームの目覚めは、過去32年間にわたってイラン国民が起こしてきたイスラーム運動の影響を間違いなく受けたものである。列強の時代、強者たちの覇権の時代は今や、徐々に終わりを迎えようとしている」。
1357年バフマン月19日〔西暦1979年2月8日〕、国軍航空部隊所属の航空技術士官たち(ホマーファラーン)がイマーム・ホメイニーに対して歴史的な忠誠の誓いを立てたことを記念する記念日に行われたこの面会のなかで、ハーメネイー全軍総司令官はこの永続的かつ勇気に満ちた動きによって、2つの重要な出来事が生またと指摘し、「〔シャーの軍隊であった〕国軍に新たなアイデンティティがもたらされ、イスラーム共和国軍としてのアイデンティティが形成されたことが、1357年バフマン月19日の国軍航空部隊航空技術士官たちの行動の一つの帰結だった」と付け加えた。
〔中略〕
イラン国民の不抜の精神こそ、諸国民の運動に影響を与えた
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、一部の国における諸国民の偉大なる行動を取り上げて、「この動きは唐突に始まったのではなく、長い時間をかけて〔諸国民の中に〕さまざまな願望や知識が集積した結果なのであり、それが今表に現れたにすぎない。イラン国民の不抜の精神が、これらの運動発生に中心的な役割を演じたことは間違いない」。
同師は、「いまや、中東・イスラーム世界の諸国民は目覚めている。強者たちの覇権の時代は終わりを迎えつつあり、列強は徐々に衰退し始めている」と強調した。
イスラーム革命最高指導者はさらに、「イラン国民は覇権主義者たちや力に物を言わせる者たちへの対抗・抵抗において、常に先駆者であり続けてきた。こうした名誉は、〔イラン〕国民の思想・魂・精神と分かち難く混ざり合った、イラン、そしてイスラームの偉大なる文化的バックボーンのお陰なのである」と指摘した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、イラン国民が〔世界史・国際政治の中に〕占めている重大な立場に注意を払うこと、そして進歩と向上の道を継続することの必要性について強調した上で、「そのためには、運動と進歩を妨げるものを避けることが重要だ。〔精神的な〕価値への無関心が、こうした障碍の一つであることは間違いない。それ故、革命とイスラームの価値はつねに強調されていることが必要なのだ」と力説した。
国民と国の責任者の間の亀裂は進歩を阻害する
同師は、イラン国民と国の責任者の間の一体感に亀裂と動揺が生じることも、進歩へ向けた動きを妨げる原因となるのであり、それこそ「ソフトな戦争」における敵の主要な目的なのだと指摘し、「人民各層、国の責任者たち、体制の各部門、そして体制と人民の間に対立と分裂を生じさせることこそ、国に今ある一体感を乱さんとする敵の主な目的なのである〔‥‥〕。これに対抗する唯一の方法は、理性を維持・強化し、イラン国民が今置かれている立場の重要性に配慮することである」と語った。
〔後略〕
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( 翻訳者:八十嶋彩子 )
( 記事ID:21580 )