ベンガジからのトルコ人労働者救出活動続く、さらにフェリー2隻派遣
2011年02月22日付 Yeni Safak 紙
トルコ人の避難していた倉庫
トルコ人を本国に帰還させるために出発したイスタンブル海上バス会社(İDO)所属のフェリー「オルハン・ガーズィ1」と「オスマン・ガーズィ1」が、ベンガジに到着した。
リビア在住トルコ人を本国に帰還させるために出発したイスタンブル海上バス会社(İDO)所属の2隻のフェリーのうち、「オスマン・ガーズィ1」もベンガジ港に接岸した。フェリーが港に接岸した後、リビアの反政府勢力と推測される6人組が、責任者と話をするために船に乗り込んだ。フェリーにいた乗組員や記者は、船から下りることを許可されなかった。
港から約1キロ離れたところにいたトルコ人は、荷物を持ってフェリーが停泊する場所まで歩いて向かった。港にいる担当者の指示の後、彼らはフェリーに乗り込むことになっている。
■26時間後に港に接岸
イェニカプ港を昨日(21日)16時40分に出港した「オスマン・ガーズィ1」と18時15分に出港した「オルハン・ガーズィ1」は、本日(22日)13時頃地中海沖で合流した。フェリーは当初リビアのデルネとトリポリに向かうことが計画されていたが、約26時間の航行の後ベンガジに到着した。
ベンガジ港へは最初に「オルハン・ガーズィ1」に接岸の許可が下りた。ベンガジで待機していた1500人のトルコ人をこのフェリーを乗せた後は、沖合いで待機していた「オスマン・ガーズィ1」にも1500人が乗せられる予定だ。フェリーに乗船予定の者には出国審査が行われた。
トルコ人を乗せるフェリーは、ベンガジ港からマルマリス港に向かうことになっている。
ベンガジ港の外で待機している200人のトルコ人や、領事館からの知らせを待ちつつ町の別の地域に集合しているトルコ人の避難についても、これらのフェリーが再びベンガジに戻って行うことになっている。
フェリーには、イスタンブル保健局や国家医療救護隊の隊員、外務省職員、船の乗組員、アナトリア通信やTRT(トルコ・ラジオ・テレビ協会)の記者が乗船している。2隻のフェリーの両方に、トルコ赤新月社がトルコ人のために用意した合計40トンの援助物資も積み込まれている。
■4人の大臣による合同会合
会合ではリビア在住トルコ人のトルコへの避難に関する活動やこれからの追加措置について検討されたことが伝えられた。トルコ人をリビアから空路で避難させることについての試みが継続していると伝えられる一方で、昨日イスタンブルから派遣された2隻のフェリーによって3000人がトルコに移送される予定であることがわかった。さらに会合では、サムスンとアンカラのフェリーもリビアに派遣することを決定したことがわかった。
会合後に公表された書面による声明では、次のように述べられた。
「会合では、リビア在住トルコ人のトルコへの避難に関する活動を振り返り、これからの追加措置を検討した。
2月21日にイスタンブルを出港したİDO所属の2隻のフェリーは、今晩ベンガジ港に到着予定だ。これらのフェリーによって約3000人のトルコ人がベンガジからトルコに移送されることが計画されている。避難がうまくいった場合、フェリーはマルマリスに向かうことが計画された。
海軍に所属するイスケンデルン・フェリーも2011年2月24日にリビアの海岸に到着予定だ。
本日行われた会合ではさらに、サムスンやアンカラのフェリーもリビアに派遣することを決定した。これらのフェリーの第一陣は本日、他のフェリーも明日出港予定だ。これらのフェリーにはさらに、リビア国民を援助する目的で食料品、薬品といった物資も積み込まれる予定だ。
トルコ人の空路によるトルコへの避難についての活動も継続中だ。既に2月19日からこれまでに2141人のトルコ人が本国に帰還した。リビアで現在国際線を就航しているのはトリポリのみだ。トリポリからのトルコ人の移送を、トルコ航空(THY)の飛行機が継続して行っている。リビアの他の空港から避難させることについての取り組みも継続中だ。
我々は国民からの詳細な情報への求めに応じるために、リビア問題専用に割り当てられた危機管理センターのキャパシティを増大した。既に伝えた危機管理センターの電話に加えて、さらに0 (312) 292 29 29(20回線)のコールセンターも本日からサービスを開始した。」
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( 翻訳者:三上真人 )
( 記事ID:21598 )