ディヤルバクル県スル郡の町の入口に、トルコ語、クルド語、英語、アルメニア語、シリア語で書かれた「ようこそ」の看板が掲げられた。
ディヤルバクル県スル郡の平和民主党系アブドゥッラー・デミルバシュ市長と同党の市議らは、2007年に「多言語市政」の決定をし、その決定が原因で行政裁判所によって罷免された。しかし、その後2009年の選挙で再選された。今回、同市長らの決定により、町への入り口にあたる3カ所にトルコ語、クルド語、英語、アルメニア語、シリア語の看板が掲げられることになった。
その手始めに、ディヤルバクル・スィルヴァンの幹線道路にクルド語のザザ方言とアルメニア語で「ようこそ」の看板を掲げた市当局は、今日(21日)、マルディン方面幹線道路上にあるチャルクル村近郊に、2メートル×4メートルの大きさの、トルコ語、クルド語クルマンジ方言、シリア語の看板をかけた。スル郡市役所は、シャンルウルファ方面幹線道路に、近くトルコ語、クルド語、英語で「ようこそ」の看板をかけることを予定している。
スル郡のアブドゥッラー・デミルバシュ市長は、多言語市政を基本にした試みをしているとのべ、「私たちの町にやってくる人を、その人の真のアイデンティティと言葉で迎えることが生みだす幸せを、私たちはよく知っています。それゆえ、町の入り口にいろいろな言語でようこその文字を掲げました。これは同時に、この町が、多文化、多言語の町であることを人々に示すものですが、あわせて、それぞれの言語でようこその気持ちを伝えたいと思いました。近く、ディヤルバクル城塞の4つの門にも、これに似た看板を掲げる予定です」と述べた。
一方、ディヤルバクル広域市は、すでに広域市内の村に対し、それまであったトルコ語名だけの看板を撤去し、かわりにトルコ語と並んで、かつてのクルド語での村名を記した看板を設置している。
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:21600 )