革命最高指導者「彼らはイランが世界の人々の手本になることを望んではいないのだ」:アゼルバイジャン市民との熱狂的会見で
2011年02月17日付 Iran 紙


【政治部】イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨日、何千人ものアゼルバイジャン市民との熱気あふれる会見のなかで、イスラーム世界ではイスラームの目覚めが広がりつつあると指摘し、それは過去33年間の偉大なるイラン国民による抵抗と不抜の精神が実らせた甘き果実に他ならないとした上で、「今日、信仰とイスラームのお陰で、イスラーム的イランの堅固さ、栄光、進歩、そして影響力は他のどの時代よりもその輝きを増し、また偉大なる頂きへと到達せんとする国民の意思は、その決意の度をより強くしている」と強調した。

 56年バフマン月29日〔1978年2月18日〕に起きたタブリーズ人民による歴史的蜂起の記念日を目前に控えて行われたこの会見において、〔‥‥〕アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、イラン・イスラーム革命のもっとも重要な特徴は、〔世界の〕諸国民にとっての手本を示したことであるとした上で、「イスラーム革命の勝利から今日に至るまでイラン・イスラーム共和国に様々な圧力が加えられてきた真の理由は、イラン国民の偉大なる運動が〔世界の諸国民にとって〕手本となるのを阻止することにあるのである」と指摘した。

イスラーム的イランは日毎に、より強く、より進歩している

 同氏は経済制裁や優れた学者たちを狙ったテロ、人権分野における様々な告発行為などの問題にふれ、「全ての圧力・プロパガンダは、イラン国民の運動にストップをかけ、地域や世界の人々がイラン・イスラーム共和国に対して背を向けるよう差し向けるためのものである。しかし、覇権主義者たちの願望とは反対に、イスラーム的イランは日毎に、その強さと進歩の度を増しているのだ」と強調した。

 イスラーム革命最高指導者は、「8年間に及ぶ聖なる防衛〔=イラン・イラク戦争〕は、イラン国民の若く勇敢なる司令官たちに台頭する機会を与えた。また経済的・学術的制裁もまた、若者の才能・能力が開花するきっかけを与えた」と付け加えた。

〔中略〕

イスラームの目覚めは、イラン国民の確固たる意志と行動に影響されている

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、地域で現在顕在化しているイスラームの目覚めは、イラン国民の信仰に根差した運動と、彼らの確固たる意思に影響されたものであるとした上で、「エジプトで発生したきわめて重要な出来事の数々は、イスラームの覚醒運動、そして知性が高く、古からの歴史を誇り、文明を築いてきたエジプト国民が長年にわたって味わってきた屈辱感に起因するものだ」と強調した。

 同氏は、偉大なる社会運動の形成は徐々に長い時間をかけて起こるものだが、それが表に現れるときには突発的なものになりやすいと指摘し、「エジプト政府が長い間アメリカ及びシオニスト体制への従属のために人々に強いてきた屈辱は、最終的にエジプト国民、そして若者たちをうんざりさせた。運動が突発的に現れたのは、そのためなのだ」と付け加えた。

 イスラーム革命最高指導者は、エジプトの若者たち、そして彼らの確固たる信仰と意思が果たした役割こそ、人々の偉大な運動にとって決め手となったと述べ、「若者たちを旗手としたエジプト人民による運動は、モスク、そして金曜礼拝から始まり、ついには一つの大衆運動へと変わった」と指摘した。

〔中略〕

エジプト人民の運動を逸脱させんとするアメリカの企み

 同氏はさらに、「今日エジプトで起きたこの重要な出来事に対し、エジプト人民の運動を逸脱させ、取るに足らぬ一部の成果だけで満足させることで、彼らを自宅に帰そうとアメリカが企んでいることは、言うまでもない。しかし、覚醒を遂げ、自分たちの力・影響力に気付いた人々に対して、このような策略を企てても、まず間違いなく、無駄に終わるだろう」と強調した。

〔後略〕

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( 翻訳者:米川千帆 )
( 記事ID:21607 )