バフマン月25日(2月14日)にテヘランで起きた暴動で、2名が殉教、7名が負傷した。国の当局者・関係者らは、反乱を誘発しようとした今回の動きに対して反発、事件の原因を作った者たちへの毅然とした対応を要求している。
国会議員らは昨日、今回の暴動を起こした者たちの動きを非難、議場の演壇のまわりに集まり、月曜日に起きた暴動の首謀者とされるムーサヴィーとキャッルービーの両名を極刑に処すよう求めた。
アリー・ラーリージャーニー国会議長も昨日の公開会議冒頭での演説の中で、反逆者たちの血迷った行動を非難すると共に、暴動の諸側面、ならびにその経緯について、可及的速やかに調査し国会に報告するよう、〔‥‥〕国会5委員会の委員長らに命じた。
国会議員らはラーリージャーニー氏の演説の後、演壇の前に集まり、同氏の立場を支持するとともに、握りしめた拳を突き上げシュプレヒコールをあげながら、今回の事件の原因を作った指導者らを裁判にかけ、極刑に処すよう求めた。
ラーリージャーニー氏は、反逆者らの行動はイスラームや預言者、イマームたちへの冒涜よりも悪辣なものだと指摘した。〔‥‥〕
同氏はまた、イランで〔デモを呼びかける〕声明を発表している者たちは、アメリカの仕組んだ罠に囚われているにすぎないと指摘し、「彼らは自らの行動が地域の諸国民にとって、果たしていかなる利益をもたらすのかということを、少しも考えていない。一体どういう分析のもとで、こうした〔反逆的〕行動に手を染めたのだろうか」と続けた。
〔中略〕
国会議員ならびに国会各会派も声明を発表し、そのなかで反逆者たちの暴動を非難するとともに、この暴動の指導者たちを処罰することの必要性を強調した。
223名の国会議員は壇上で読み上げられた声明の中で、今回の動きによって〔国に〕損害が加えられ、敵の思惑に利用されたこと、そして偽善者たち〔=反体制分子、特に人民聖戦士機構(MKO)を指す〕の手によりバスィージ学生一名が殉教を遂げたことの責任は、ムーサヴィーとキャッルービーにあるとの見方を示し、彼らに対しては極刑で臨むよう要求した。
この声明は、今年のバフマン月22日(2月11日)の革命記念日、及び88年デイ月9日(2009年12月30日:体制支持派による官製デモが行われた日)に行われた、イスラーム共和国体制を支持する民衆の運動について言及した上で、次のように記している。「月曜日の暴動でバスィージ学生1名が殉教し、また今回の反人民的、反イスラーム的、そして反革命的な動きによって〔国に〕損害がもたらされ、敵〔の思惑〕にまんまと利用されたこと〔の責任〕は、ムーサヴィーとキャッルービーにある」。
さらに、「国民は我慢の限界に達しており、彼らにたいする極刑を誰もが望んでいる」とも明言している。
国会議員らはまた、〔暴動について調査する〕合同委員会に対し、偽善者たちや王政主義者たち、そしてイスラエルとアメリカに金で雇われた者たちが、失敗に終わった今回の陰謀に、陰に陽にいかに関与していたのかについて、可及的速やかに暴き、国民に公表するよう求めた。
この声明を読み上げた後、国会議員らは「神は偉大なり、ムーサヴィー、キャッルービー、そしてハータミーに死を」と叫び、「ハーシェミー、ハーシェミー、目を覚ませ、目を覚ませ」とシュプレヒコールをあげた。
〔※ハーシェミーとは第5・6代大統領のハーシェミー=ラフサンジャーニー公益判別評議会議長のこと〕
また、国会の「イスラーム革命」〔※〕、「国民の力」、及び「女性議員」の各会派はそれぞれ別個に声明を発表し、その中で月曜日に起きた暴動を非難するとともに、暴徒らへの司法権による取り締まりを要求、これらの者たちは可及的速やかに「
地上の悪(地上に頽廃を撒き散らす者)」として裁かれるべきだと力説した。
〔※「イスラーム革命」は国会内の会派の名称で、アフマディーネジャードを熱烈に支持する議員たちからなる〕
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( 翻訳者:加藤祐大 )
( 記事ID:21621 )