サルコジ・フランス世論・トルコのEU加盟問題
2011年02月25日付 Zaman 紙

フランスのニコラ・サルコジ大統領は、長い間その実現が待たれていたトルコ来訪を、G20議長国の外交訪問の一環として実現した。このことは、フランスの有権者の姿勢と一致している。

フランスで、トルコのEU加盟に関して行われたアンケートによると、サルコジ大統領の所属する政党である国民運動連合(UMP)に票を投じたと語る有権者の71%が、トルコのEU加盟に反対していることが明らかになった。この数字は、極右政党である国民戦線(FN)の支持者の間では87%にもなる。フランス全国民の平均でも、この値は53%である。

トルコのEU加盟に反対する人のうち44%は、この理由としてトルコが異教徒であり異文化であることをあげ、38%はトルコが地理的にヨーロッパとは見なされないと語っている。また33%は、EU加盟国になるためにはトルコの民主主義は成熟していないと考えている。トルコの外交政策が、EUのそれとは類似性が認められないため、とする人も全体の22%を占めた。

過去に行われたアンケートで、上位にあげられていた「トルコがEUに加盟するには経済的に脆弱である」 という理由は今回のアンケートでは、全体の16%にしか及んでいないことも特筆すべき点である。

エルドアン首相はサルコジ大統領の非常に短時間のトルコ来訪に対し反発を示している。

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( 翻訳者:沓澤実紗子 )
( 記事ID:21631 )